ブリティッシュショートヘアは、小柄でありながら貫禄のある印象のある猫種です。
丸みを帯びた見た目が可愛らしく、「テディベアのような猫」と言われることもあります。
現在ブリティッシュショートヘアを飼育している、あるいは飼育を検討しているという方は多いのではないでしょうか。
そして、猫を飼うときに考えなければいけないことの1つがペット保険に加入するかどうかです。
ここではブリティッシュショートヘアに多い病気についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ブリティッシュショートヘアに多い病気やケガは?
ブリティッシュショートヘアは、小柄でありながら貫禄のある印象のある猫種です。
丸みを帯びた見た目が可愛らしく、「テディベアのような猫」と言われることもあります。
現在ブリティッシュショートヘアを飼育している、あるいは飼育を検討しているという方は多いのではないでしょうか。
そして、猫を飼うときに考えなければいけないことの1つがペット保険に加入するかどうかです。
ここではブリティッシュショートヘアに多い病気についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ブリティッシュショートヘアに多い病気やケガは以下の3つ。
ブリティッシュショートヘアは、比較的丈夫な猫種ではあるが、上記のような病気やケガには注意が必要である。
定期的な健康診断や、日頃の健康管理を心がけることで、病気の予防に役立つ。
猫は猫種によってそれぞれ特徴があり、なりやすい病気も異なります。
ここでは、ブリティッシュショートヘアの特徴と遺伝性疾患についてみていきましょう。
まずは、ブリティッシュショートヘアの身体的特徴についてご紹介します。
身体的特徴や性格を理解したうえで飼育を行うことで、病気になるリスクを低減することができますよ。
ブリティッシュショートヘアは、他の猫種に比べてやや肥満になりやすいと言われています。
肥満になると他の病気の発症リスクが上がるのは、人間と変わりありません。
肥満にならないように、子猫のうちから食生活に気を配ることが大切です。
短毛種のためあまり抜け毛は目立ちませんが、被毛の量はかなりのものです。
そのため、しっかりと被毛のケアをしないと皮膚病などになりやすくなります。
純血種は近親交配で生まれる個体が多いことから、遺伝性疾患を持っていることが少なくありません。
ここでは、ブリティッシュショートヘアに多い遺伝性疾患をご紹介します。
尿石症は、腎臓や尿管、膀胱、尿道などに結石ができる病気です。
症状としては、トイレに行っても尿が出ない、排尿時に痛みで鳴く、血尿が出る、トイレ以外の場所で粗相をする、頻繁にトイレに行く、落ち着きがない、などが挙げられます。
猫の尿結石症の原因として多いのはシュウ酸カルシウム結石とストラバイト結石で、治療は結石の除去および食事療法がメインとなります。
被毛が白い猫は片方、または両方の耳に障害があることが多く、この現象を白猫関連の聴覚障害といいます。
白猫関連の聴覚障害は、メラニン細胞の働きを抑制するWと呼ばれる遺伝子が耳の中の器官に作用し、
音の認識に必要な繊毛が劣化することにより起こると言われています。
なお2009年に行われた調査の結果によると、白猫関連の聴覚障害の発症率は20.2%。
白い被毛のブリティッシュショートヘアは、聴覚障害を持っている可能性が高いといえるでしょう。
肥大型心筋症とは、心臓の筋肉が分厚くなることによって心臓の働きが低下する病気です。
初期のうちは無症状なことが多く、気付かないことも少なくありません。
しかし重症化すると、元気がない、食欲がない、苦しそうに口を開けて呼吸をする、呼吸が早くなる、舌が青紫色になる(チアノーゼ)などの症状が出てきます。
症状が出始めてからの平均的な生存期間は長くないため、早期発見が重要だといえます。
新生子溶血とは、B型の母猫がA型の子猫に母乳を与えたときに、拒絶反応が起きて赤血球が壊れる現象のことをいいます。
そして、最悪の場合には死に至ります。
愛猫に子猫を生ませたいと考える人は多いですが、その場合にはB型の場合は繁殖させない、B型の母猫の場合はB型の父猫と交配させる、などの対処が必要となります。
猫伝染性腹膜炎(FIP)は非常に致死性の高い病気で、強い病原性を獲得した猫腸コロナウイルスによって引き起こされます。
お腹が膨らんできた、苦しそうに呼吸をしている、いつもと違う行動を取る、急に攻撃的になった、普通に歩行ができない、身体が麻痺している、顔面が引きつっているなどの症状がある場合には要注意です。
特に、若い年齢の猫やストレスを抱えやすい猫、多頭飼いの猫はかかりやすいと言われています。
レーベル先天黒内障は、眼球に外見的な異常がないにもかかわらず目が見えない病気です。
先天性の病気であり、治療方法はありません。
視覚異常と上手に付き合いながら、生涯生活していくことになります。。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンというホルモンが不足することによって起こる病気です。
発症には遺伝が大きく関係していますが、不適切な食事や肥満、膵炎などもリスクファクターとなります。
症状としては、水を飲む量が増える、おしっこが増える、毛づやが悪くなる、しっかりと食べているにもかかわらず痩せてくるなどがあり、 糖尿病性ケトアシドーシスになると最悪の場合には死に至ります。
ブリティッシュショートヘアは皮膚病にかかりやすい猫種ですが、その原因は一概には言えません。
主な原因としては、アレルギーや日光の当たりすぎ、ダニ・ノミなどがあります。
症状としては、皮膚が乾く、発疹ができる、脱毛するなどがあります。
悪化すると治療に時間がかかることもあるので、早めに対処することが重要になります。
ブリティッシュショートヘアは、標準の2.5倍ほど難産に陥りやすいということが分かっています。
胎子が大きすぎて難産になっている場合には、帝王切開が必要になることもあります。
愛猫が病気になったときに治療するのが大切なのはもちろんのことですが、普段から病気の予防を心掛けることはもっと重要です。
ここでは、ブリティッシュショートヘアを飼育するときに気を付けたいことについてご紹介します。
まずは、ブリティッシュショートヘアを飼育するときの基本的な注意点についてみていきましょう。
上品な雰囲気を持つブリティッシュショートヘアですが、甘えん坊な側面もあるので、スキンシップは大切にしましょう。
しっかりとスキンシップを取ることでストレスが溜まりにくくなり、病気になるリスクも低減するはずです。
ブリティッシュショートヘアは他のペットや子供とも仲良くできる猫種ですが、人見知りすることが多いため、知らない人にはあまり近寄りたがりません。
来客時には、安心してリラックスできる場所を用意してあげましょう。
被毛の量が多いため、小まめなブラッシングは欠かせません。
特に夏と冬前の換毛期には抜け毛が多くなるため、念入りにブラッシングしてあげてください。
ブラッシングは、ゆっくりとスキンシップを取りたいときにもぴったりですよ。
ここでは、運動量や食事などに関する注意点についてご紹介します。
活動的で遊ぶのが大好きな猫種ですが、食欲が旺盛なため肥満には十分注意しなければいけません。
食べ過ぎないように、フードの量はしっかりと調節しましょう。
なお、与えるフードは高タンパク高カロリーで問題ありません。
激しい運動は必要ありませんが、きちんと運動できる環境は必要です。
家の中にキャットタワーを設置するなどして、動きたいと思ったときに自由に遊べる環境を整えてあげてください。
ここでは、ブリティッシュショートヘアがかかりやすい尿石症、肥大性心筋症、皮膚病の症状、治療費用の目安についてまとめました。
かかりやすい病気 | 主な症状 | 治療費用 |
---|---|---|
尿石症 | ・トイレに行く回数が増える ・おしっこが少ししか出ない ・おしっこをするときに痛がる ・血尿が出る ・おしっこが濁る ・粗相をする ・落ち着きがなくなる |
45,000円 |
肥大型心筋症 | ・運動を嫌がる ・疲れやすくなる ・呼吸回数が増える ・後ろ足が麻痺する |
15,000円 |
皮膚病 | ・毛が抜ける ・かさぶたができる ・毛が脂っぽくなる ・かゆがる ・発疹が出る |
5,000円 |
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膀胱炎はペット保険で補償対象?なりやすい病気は、年齢によってもことなります。
愛猫の年齢でどのような病気になりやすいのかを把握しておくと、正しい対策が取りやすいといえるでしょう。
若いうちに注意したいのは、尿石症です。
水をしっかり飲ませるなどして、普段から対策を心掛けましょう。
また、子猫のうちは異物誤飲の事故も少なくありません。
興味を持ったものはすぐに口の中に入れてしまうため、薬などの危ないものは猫の手が届かない場所に保管するようにしてください。
老猫になってからリスクが上がる病気として、肥大型心筋症が挙げられます。
気付いたときには手遅れということも少なくないので、定期健診は欠かさないようにしましょう。
また、老猫になると慢性腎臓病になるリスクが高まるのは他の猫と同様です。
ここでご紹介したように、ブリティッシュショートヘアは様々な病気になるリスクを抱えており、治療することになった場合にはかなりの費用がかかります。しかし、ペット保険に加入していれば万が一のときも安心です。ここでは、ペット保険を選ぶときのポイントをご紹介します。
ペット保険を選ぶときにまず重視したいのは、補償内容です。
猫種や年齢、現在の健康状態などによって、かかりやすい病気やリスクの高さは異なります。
愛猫がどのような病気になりやすいかを把握したうえで、それらの病気をカバーしているペット保険を選ぶといいでしょう。
また、優先順位をはっきりさせておくことも大切です。
ペット保険には色々な種類があり、それぞれ補償範囲や補償割合、保険料、更新年齢の制限、支払限度日数、特約、付帯サービスなどが異なります。
始めに優先順位をはっきりさせたうえで各ペット保険を比較し、どれに加入するかを決めるようにしてください。