【500人に調査】人気犬種ランキングと実際に飼ってみて直面したリアルな壁
【500人に調査】人気犬種ランキングと実際に飼ってみて直面したリアルな壁
更新日:2026年3月27日

この記事をまとめると
ペット医療費の実態と備え方を解説。
ポイントは以下の4つ。
- 柴犬が人気1位で、小型犬が人気なのは住宅事情の影響である
- 見た目重視で選ぶ傾向あるが、興味なし回答も約6割である
- しつけ難しさや外出制限、医療費の負担が主な壁である
- 病院の確保や犬種ごとの特性の理解、費用の把握など事前準備が重要である
要約
ペットの医療費は全額自己負担で、しかも病院ごとに差がある。特に新生活では出費の増加や環境の変化で医療費が高くなる。約55%の飼い主が想定以上に高いと感じ、地域差も影響するため事前の備えとペット保険の検討が重要である。
かつては犬の飼育頭数も多く、身近なペットとして高い人気がありましたが、2013年をピークにゆるやかな減少傾向が続いています。
人口の減少も背景にあると考えられますが、そんな現実を知ると、犬を飼いたい人は多いのか気になりますよね。
また、犬を飼いたい人はどの犬種が人気なのでしょうか。
そこでペット保険ステーションでは、全国のこれからペットを飼いたい500人を対象に、アンケートを実施しました。
調査概要:500人に犬の飼育に関するアンケート
- 調査対象:全国の20代~60代以上のペットをこれから飼いたい人
- 調査人数:500人(男性338人 / 女性162人)
- 調査方法:インターネット
- 実施期間:2026年2月
■回答者の属性
| 年代 | 男性 | 女性 | 総計 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 4人 | 5人 | 9人(1.80%) |
| 30代 | 6人 | 14人 | 20人(4%) |
| 40代 | 58人 | 37人 | 95人(19%) |
| 50代 | 82人 | 58人 | 140人(28%) |
| 60代以上 | 188人 | 48人 | 236人(47.20%) |
今回のアンケートでは、60代以上が47.2%(236人)と最多で、50代が28.0%(140人)と続きます。
50代以上だけで全体の75%以上を占めており、若い世代(20〜30代)の回答者は合計5.8%(29人)にとどまりました。
この「50代・60代以上が中心」という属性は、後述するアンケート結果を読み解く重要なカギになるでしょう。
人気犬種ランキングTOP10
犬を飼いたい派における人気の犬種は、1位が「柴犬」という結果になりました。
2位に「ミニチュアダックスフンド」3位に「トイ・プードル」と続きます。 柴犬は日本では長年にわたって愛され続けている人気犬種です。 凛とした見た目と飼い主への忠実さ、日本の気候・住環境との相性の良さから、幅広い世代から支持を集めているのがこの結果につながったと言えるでしょう。
ランキングから見えた人気犬種の傾向
ランキング全体を見ると、ゴールデンレトリバーを除くほぼすべてが小型~中型犬という傾向も見えてきます。
日本は住宅事情から室内飼育が主流であり、マンションや一戸建てでも飼いやすい小型の犬が自然と選ばれやすいことが背景にあるのでしょう。
実際、今回のアンケートでも回答者の約3割がマンション・アパートに住んでおり、飼育可能なサイズ感は犬種選びの現実的な条件になっています。
【回答者の居住形態】
| 居住形態 | 男性 | 女性 | 総計 |
|---|---|---|---|
| 持ち家(一戸建て) | 206人 | 98人 | 304人(60.80%) |
| 持ち家(マンション) | 48人 | 23人 | 71人(14.20%) |
| 賃貸(一戸建て) | 12人 | 4人 | 16人(3.20%) |
| 賃貸(マンション) | 37人 | 19人 | 56人(11.20%) |
| 賃貸(アパート) | 28人 | 12人 | 40人(8%) |
| 寮・下宿 | 0人 | 1人 | 1人(0.20%) |
| その他 | 7人 | 5人 | 12人(2.40%) |
また、唯一の大型犬であるゴールデンレトリバーが上位に入ったのは、人懐っこく温和な性格から「一緒に暮らしたい理想の犬」としてのイメージが強く、憧れの存在として選ばれた面も大きいと考えられます。
「犬を飼いたい」という憧れと現実のギャップ
SNSには犬とのキラキラした暮らしの投稿も多く、「かわいい犬と暮らしたい」という憧れを持つ人は少なくありません。
しかし、憧れと実際に飼うことの間には、思いのほか大きな壁が存在します。
毎日の世話や散歩、旅行の制限、予想外の出費。こうした現実は、飼い始めてから初めて実感することがほとんどです。
「事前に知っておけばよかった」「こんなはずじゃなかった」という後悔の声を見聞きすることがあるのも、憧れと現実のギャップが大きいところと言えるでしょう。
憧れを後悔に変えないためにも、次章からのアンケート結果をぜひ参考にしてください。
初めて犬を飼おうと思っている人にとって、実際に犬を飼っている・飼ったことがある人はどんな経験をしているのか気になりますよね。
また、これから飼いたいと考えている人は何を決め手に犬種を選ぼうとしているのでしょうか。
ここから、アンケートの回答を順に見ていきましょう。
Q1 現在、最も「次に飼いたい(または現在飼っている)」犬種は何ですか?
現在「次に飼いたい(または現在飼っている)」犬種で、最も多い回答は「犬の飼育には興味がない」59.2%でした。
この背景には、回答者の年齢層が大きく影響していると考えられます。60代以上が47.2%、50代が28.0%と、回答者の4人に3人が50代以上という構成です。
「体力的にあと10年以上世話できるか」「自分が病気になったときに誰が面倒を見るか」といった現実的な不安も、こうした回答につながっていると考えられます。
一方で、犬の飼育に関心を持つ人では、柴犬が15.2%と圧倒的な1位となっています。
Q2 Q1で回答した犬種を、現在実際に飼っていますか?

「犬の飼育に興味がない」以外の204人に「回答した犬種を実際に飼っているか」を聞いたところ、最も多い回答は「飼っていない(検討中・憧れ)」が46.57%でした。
しかし、「過去に飼っていた」32.35%、「現在飼っている」21.08%と、半数以上の人はQ1で回答した犬種と実際にかかわった経験を持ちます。
これは、多くの人が人気だけで選んでいるのではなく、その犬種がどういう特徴があるのか理解したうえで、馴染みのある犬種を選ぶ傾向にあるようです。
Q3 その犬種を選んだ(選びたい)決め手は何ですか?
その犬種を選んだ決め手では、「見た目の可愛さ」が72.55%と圧倒的に最多の結果となりました。
次いで「サイズ感(マンション規制)」が29.41%と、集合住宅に住む回答者の存在を反映していることがうかがえます。
一方、「健康で長生きしそう」を選んだ人も25.5%おり、できる限り長く一緒に暮らしたいという思いも見えるのではないでしょうか。
Q4 実際に飼い始めてから、最も「想定外だった」苦労は何ですか?
実際に犬を飼い始めてから想定外だったのは、「しつけの難しさ」と「旅行や外出の制限」がそれぞれ33.03%で同率1位でした。
また、「想像以上の抜け毛・臭い」27.52%、「病気やケガの多さ」22.94%などの回答も見られました。
とはいえ、犬は生き物である以上、どれも当たり前に起こることです。 飼い始めてから慌てないためにも、こうした現実を事前に知っておくことが大切です。
Q5 犬を迎えてから、月々の支出で「想定より高くなった」のは何ですか?
月々の支出で「想定よりも高くなった」のは、「医療費・保険料」53.21%が最も多い回答となりました。
次いで、「フード・おやつ代」36.7%と続きます。
犬を迎えるときは、つい見た目の可愛さに目が向きがちですが、実際には毎月継続してかかるランニングコストの方が家計への影響は大きくなります。
特に医療費は突発的に発生するため、事前の備えが大切と言えるでしょう。
Q6 もし飼育前に戻れるなら、何を一番に準備・確認しておきたかったですか?
実際の飼育経験者109人に、「飼育前に戻れるなら準備・確認しておきたかったこと」を最大3つ選んでもらいました。
その結果、最も多い回答は「信頼できる動物病院の確保」の42.2%でした。
これは、「病気になってから慌てて病院を探した」ということが読み取れます。
次いで「犬種の特性をもっと調べる」35.8%、「適切なペット保険への加入」29.4%と続き、これまでのQ4・Q5の回答で見えてきた「しつけの苦労」「医療費の高さ」という実態を反映するような回答になりました。
ここでは、今回のアンケートで見えた、犬を飼ってみて直面した壁について掘り下げていきましょう。
最も多かった苦労は「しつけの難しさ」と「外出・旅行の制限」
飼育経験者の最も多かった苦労は「しつけの難しさ」でしたが、これは子犬の時期に多く直面することです。
トイレのしつけや吠え癖の改善など、思い通りにいかないことが続くと、プロのトレーナーやしつけ教室への依頼を検討することも珍しくありません。
実際にQ6では、「しつけ教室の検討」を事前にしておきたかったという回答も22.0%ありました。
また、同率だった「旅行や外出の制限」では、犬は毎日食事や散歩が必要になるため、飼い主の都合だけでスケジュールを組むことが難しくなります。
急な外泊や旅行の際には、ペットホテルやシッターの手配が必要になりますが、預けること自体が犬に申し訳ない気がするなど、生活の自由度が大きく変わることを実感する人も少なくありません。
想像以上に気になる「抜け毛・臭い」など生活面の負担
犬は全身が毛に覆われており、抜け毛があるのは自然なことですが、「抜け毛・臭い」が想像以上に気になったという回答も27.5%ありました。
もちろん、抜け毛は犬種によって大きな差があるほか、個体差もあります。
たとえば、今回の人気犬種1位にランクインした柴犬は、春と秋に換毛期があり、大量の毛が抜けることで知られています。
そのため、日常的な掃除やブラッシングの手間は飼育前のイメージを上回り、困惑する人も少なくありません。
また、臭いについても犬種差や個体差があります。
犬の皮膚には皮脂があり、適切な頻度でのお手入れを行わなければ、こもったような獣臭を生じることもあるでしょう。
犬種によっては皮脂の分泌が多かったり、皮膚トラブルによって臭いを生じたりと、生き物である以上、抜け毛や臭いと付き合っていく必要があることを理解しておくことが大切です。
月々の支出では「医療費・保険料」が想定以上という声が最多
犬を飼うことはお金がかかることですが、月々の支出では「医療費・保険料」が想定以上という声が最多でした。
犬は、人のような公的な健康保険がなく、治療にかかる費用は全額自己負担です。
1回の診察に数千円~1万円以上、入院1泊2万円以上、手術に10万円以上など、1つの病気の治療費が数十万円になることも珍しいことではありません。
ペット保険に加入すれば治療費にかかる負担を軽減できますが、当然保険料が必要になります。
医療費と保険料のどちらも想定より高くなったと感じる人が多い背景には、飼育前に医療費全体のイメージができていなかったことがあるでしょう。
アンケートで見えた苦労や後悔だけでなく、犬を飼う前に知っておきたい現実について見ていきましょう。
犬は10年以上共に暮らす家族
犬の平均寿命は、一般的に小型犬で13〜15年、大型犬で10〜13年程度です。
もちろん、平均寿命より長く生きてくれる個体も少なくありません。 つまり、犬は10年以上共に暮らす家族です。
その間、病気やケガをすることもありますし、介護が必要になることもあります。
「かわいいから飼いたい」ではなく、10年以上のスパンで「一緒に生活し続けられるか」を冷静に考えることが、後悔のない出会いにつながるでしょう。
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【獣医師監修】犬の飼い方のコツや注意点について「飼う前の準備は?」日々の世話や時間の確保が必要
犬は命ある生き物であり、自分で身の回りのことをすることはできません。
そのため、食事の準備や片付け、1日1~2回の散歩、トイレシートの交換や掃除、ブラッシングや定期的なシャンプー・トリミングなど、日々のお世話が必要です。
たとえ仕事が忙しくても、自分の体調が悪くても、旅行中でも、犬のお世話ができるかをしっかり考えてみましょう。
病気やケガなど予測できないリスク
飼い主がどんなに気を付けていても、犬が生き物である以上、病気やケガは起こります。
病気やケガがいつ起こるかは、誰にも予測できません。
突発的な病気やケガに対して、すみやかに動物病院に連れていけるか、医療費を備えられるかなども、飼い主に問われる責任です。
知っていれば防げる後悔も多いため、ここでは犬を迎える前に準備しておくべきことをまとめました。
犬種ごとの特徴を理解する
アンケートで「飼育前に戻れるなら犬種の特性をもっと調べる」と答えた人が35.8%いるように、犬種ごとの特徴を理解しておくことは大切なことです。
犬種によって換毛期の有無はもちろん、被毛の手入れ方法や運動量、かかりやすい病気なども異なります。
見た目だけでなく、その犬種の特性が自分の生活環境・家族構成・ライフスタイルと合っているかを必ず確認しましょう。
生活スタイルに合う犬を選ぶ
犬種の特性を把握したうえで、自分の生活スタイルと照らし合わせることも大切です。
吠えにくい犬種なのか、子どもや高齢者とも上手くやっていける性格なのか、長時間の留守番は可能なのかなど、今だけでなく10年後の生活も見据えて考えてみましょう。
飼育費用の目安を知っておく
犬を迎えるということは、初期費用だけでなく月々にかかる費用も考えておかなければいけません。
毎年のワクチン接種や毎月のフード代、ペットシーツやおもちゃなどの消耗品代、トリミング代などにくわえ、突発的に発生する医療費の備えも必要です。
犬の飼育にかける費用は1年間に414,159円という調査結果もあります。(※1)
この調査には筆者自身も参加しましたが、1頭あたりで試算すると実際にそれくらいの費用がかかっています。
シニア期の犬では100万円以上かかることも珍しくありません。 飼育費用は多めに見積もって備えておくほうが安心です。
※1参考:アニコム損害保険株式会社「2024最新版 ペットにかける年間支出調査」
今回は、人気犬種や犬との暮らしについてのアンケートについて解説しました。 最後に、大切なポイントをおさらいしておきましょう。
ランキングだけで犬種を選ぶのは危険
犬種選びの決め手1位は「見た目の可愛さ」でしたが、見た目だけで選ぶと実際に飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」という後悔につながることも少なくありません。
毎年、さまざまなところから人気犬種ランキングが発表されますが、ランキングはあくまでも人気の参考に過ぎず、それだけで犬種を選ぶのは危険です。
犬種の特性を理解し、自分に合った犬種を選ぶようにしましょう。
実際の飼育には想像以上の責任が伴う
犬を飼うということは、1つの命を預かるという責任が伴います。
犬は10年以上共に暮らす家族であり、飼い主には犬の最期のときまで健康で快適に暮らせるよう適切に飼養する義務があります。(※2)
飼い主がどんな状況でも、犬は毎日お世話が必要になることをよく考えることが大切です。
※2参考:環境省「動物愛護管理法の概要」
事前の情報収集と準備が大切
犬を飼うためには、犬種の特性や飼育費用、信頼できる動物病院選びなど、事前の情報収集と準備が大切です。
「飼ってから考える」ではなく、「飼う前に動く」ことで意識が高まり、犬と飼い主の幸せにもつながるでしょう。
犬を迎えたあとの突発的な病気やケガに備えて、ペット保険の加入も検討しましょう。
犬の医療費は高額になるケースもある
犬の医療費は、全額自己負担です。1つの病気に数十万円かかる可能性があるのはもちろん、病気は1つだけしかかからないというものではありません。
特にシニア期に入れば、病気のリスクが高まるだけでなく医療費も高額になりがちです。
腎臓病や心臓病、ガンなどは珍しい病気ではなく、毎月高額な医療費が必要になるため、備えておくことが大切です。
ペット保険があれば治療費の負担を軽減できる
ペット保険は、保険会社が対象となる病気やケガの治療費の一部を負担してくれるものです。
実際に筆者も加入していますが、50%や70%を補償してもらえるため、自己負担額が大きく抑えられ、高齢の愛犬たちの治療費でずいぶんと助けてもらいました。
病気になってしまうと加入できなかったり、特定の病気が補償されなくなる制約がついてしまうため、健康な子犬のうちから加入しておくことをおすすめします。
愛犬との安心した暮らしのための備え
ペット保険は、不思議と加入しているだけで安心感があります。
大切な家族を迎えたはずなのに、治療費が気になって病院に行けないということは、避けたいことですよね。
ペット保険は、費用を気にせず愛犬に最善の治療を受けさせてあげることができる心強い味方です。
犬を迎えるときは、ぜひペット保険を検討してみてくださいね。
この記事の監修者

現在複数の動物病院で臨床獣医師として勤務しながら専門知識や経験を活かして各種メディアや個人サイトでライターとして情報を発信している。
▼ドリトルけいのいぬねこ健康相談室
https://www.dolittlekei.com/
ライフワークは「ペットと飼い主様がより元気で幸せに過ごすお手伝いをする」こと。
ご契約の際は引受保険会社のパンフレット、webサイト等で商品資料をご確認の上、お申込みください。
また、重要事項等の説明もあわせてご確認くださるようお願い申し上げます。
