正しいドッグフードの選び方・与え方
この記事をまとめると
ドッグフードの選び方・与え方は、犬の健康を維持するために重要です。
ポイントは以下の4つ。
- ドッグフードは「総合栄養食」を選ぶ。
- 原材料の確認をする。
- ライフステージや体調に合わせて選ぶ。
- 与えすぎに注意する。
要約
ドッグフードには、総合栄養食、間食、療法食、その他の目的食などがあります。治療を目的とした獣医師からの指示がない限り、主食には総合栄養食を選びましょう。
ドッグフードの選び方・与え方を正しく行うことで、犬の健康を維持し、長生きをサポートすることができます。
目的別に見ると4つの種類がある
ペットフード公正取引委員会の基準を参考にすると、食事を与える目的別にドッグフードを4つの種類に分けることができます(なお、この分類方法は猫の食事の場合も同じです)。
総合栄養食
犬の主食となるのは、総合栄養食と書かれているドッグフードです。
総合栄養食は犬に必要な栄養を摂らせることができるドッグフードで、これに加えて水を与えれば犬の健康を維持することができます。
総合栄養食の表示があるフードは、犬の核成長段階に合わせた適切な栄養が含まれていることが確認されています。
メインとして与える食事には、必ず総合栄養食の表記があるドッグフードを選んでください。
療法食
療法食は、その名の通り何らかの疾患を抱えている犬に与えるドッグフードです。
犬の病気の中には、健康な犬と同じ食事をしていると病気が重症化してしまうものもあります。
療法食では、犬の病気に合わせて特定の栄養素を減らしたり、増やしたりして栄養バランスを調整しています。
療法食は通常のドッグフードとは作られている目的、栄養バランスが異なります。
健康な犬に与えることはもちろん、病気の犬にも自己判断で与えることは控えましょう。
療法食を使うときは、必ず獣医師の指導を仰いでください。
間食
間食は、メインの食事とは別に与える犬のおやつです。
嗜好品として、コミュニケーションやしつけの一環として使えます。
例えば教えたことを上手にこなせたとき、ご褒美として間食を与えると犬の意欲が高まります。
ただししつけにおやつを使いすぎると、おやつほしさに過剰な行動をとることがあるので注意しましょう。
また間食のあげすぎは肥満に繋がります。
総合栄養食とのカロリーバランスを考えながら与えるようにしてください。
その他の目的食
前述した3種類のドッグフードのカテゴリに当てはまらないものを、その他の目的食と言います。
その他の目的食には以下のようなものがります。
・一般食
・栄養補完食
・サプリメント
・捕食
・トッピング
特定の栄養を補給したり、嗜好性を高めるようなドッグフードが該当します。
一般食という名前は一見主食と勘違いしてしまいそうですが、総合栄養食のようにそれだけで健康維持ができるドッグフードとは違います。
購入時は勘違いしないように気を付けてください。
ドッグフードは水分合有量別に分類できる
ドッグフードは含まれている水分の量を基準に分類することもできます。
この方法で分類するとドライタイプ(水分合有量10%以下)、ウェットタイプ(水分合有量80%以上)、ソフトドライタイプ(水分合有量10~35%程度)、セミモイストタイプ(水分合有量25~35%程度)の4種類に分けることができます。
ドライタイプとウェットタイプを中心に特徴を見てみましょう。
ドライタイプ
ドライタイプは、様々な原材料が混ざって栄養成分が凝縮しているドッグフードです。
その分、少量で必要な栄養を摂らせることができます。
また含まれている水分がとても少ないドライフードは、表面で細菌やカビが発生しづらく、開封後も適切に保存すれば1か月程度持ちます。
価格自体も安いので、飼い主の経済的負担を減らすことができるでしょう。
ウェットタイプ
ウェットタイプのドッグフードは水分を豊富に含んでいます。
ウェットフードを使うとドッグフードからも水分を摂取することができます。
また風味が良く柔らかいため、食欲がない犬や高齢で噛む力が衰えている犬に向いています。
一方で水分が多いウェットタイプは腐りやすく、開封後は冷蔵庫に保存しても2~3日で使い切ってしまわなければなりません。
必要な栄養をとらせようとすると量がかさんでしまい、食べ残しの可能性がでてくるというデメリットもあります。
価格もドライタイプに比べて割高です。
ウェットタイプを上手に利用するためには、ドライタイプと混ぜて使うという方法があります。
ドライタイプに少しウェットタイプを混ぜることで、食いつきが良くなります。