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11周年

愛犬の高齢期を迎える準備

愛犬の高齢期を迎える準備の写真

何歳からが高齢期?

犬は人間に比べて、成長のスピードが早い生き物です。

そしてその分、高齢期に到達する年齢も早くなります。

犬の高齢期を知りたい時は「人間なら何歳ぐらいか」と考えていくと分かりやすいです。

ただし犬は猫と違い、大型犬と中・小型犬で成長スピードが変わってきます。

愛犬がどちらの種類に属しているのかを確認してください。

小型犬・中型犬の場合

小型犬(1㎏~10㎏)、中型犬(11㎏~25㎏)の場合、生後1年で人間でいう15歳、生後2年で人間でいう24歳まで成長します。

そこからは人間の4倍のスピードで年を取っていくと考えてください。

つまり3歳で人間年齢28歳、7歳で人間年齢44歳、12歳で人間年齢64歳程度になります。

小型犬は8歳ぐらいから中高齢期(シニア期)になり、12歳で高齢期となります。

中型犬は7歳ぐらいから中高齢期(シニア期)になり、10歳で高齢期となります。

大型犬の場合

小型犬(1㎏~10㎏)、中型犬(11㎏~25㎏)の場合、生後1年で人間でいう15歳、生後2年で人間でいう24歳まで成長します。

大型犬(26㎏~)の場合、生後1年で人間でいう12歳まで成長します。

そこからは人間の7倍のスピードで年を取っていくと考えてください。

つまり、2歳で人間年齢19歳、3歳で人間年齢26才相当になります。

大型犬は子犬の期間が長いですが、一方で老化するスピードも早いです。

大型犬の場合5歳から中高齢期(シニア期)に入り、8歳を過ぎると高齢期になります。

愛犬の老化を
チェックするポイントは?

前述したシニア期・高齢期の年齢は一般的なもので、犬の老化には個人差があります。

愛犬の日々の様子から老化の状態をチェックするポイントをまとめてみました。

被毛編

人間が年を取ると白髪が増えるように、老化が進んだ犬も被毛が白くなっていきます。

最初は顔まわり(鼻、口元)が白くなり、徐々に背中にも白い部分が広がってきます。

体内機能の衰えが被毛の状態に表れることもあります。

例えばホルモンバランスの乱れから、被毛がぱさぱさにったり、新陳代謝が悪くなった影響で抜け毛が増えたりします。

ただし、犬の場合は被毛がごっそり抜け落ちてしまうことはあまりありません。

地肌が見えるぐらいの抜け毛が見られたら、別の疾患を疑い、病院に行くことをお勧めします。

口内・目編

老化した犬は口臭がしたり、歯石がたまりやすくなったりします。

口内衛生が整っていないと、犬でも歯周病になりますので注意しましょう。

歯周病が進むと歯が抜けてしまったり、内臓疾患の原因になります。

毎日のデンタルケアが重要です。

また、目を観察して瞳孔が濁っていたら要注意です。

老犬が発病しやすい白内障にかかっているのかもしれません。

白内障は進行すると失明の可能性が出てきます。

愛犬の目が濁っていると感じたら、老化によるものなのか病気によるものなのかを病院で確かめてください。

体格・動作編

年齢を重ねた犬は、若いころのようなエネルギーを必要としなくなります。

筋肉量は減り、逆に脂肪は増えていきます。

そして動きが鈍くなったり、階段を上るのが辛そうだったりと、動作がぎこちなくなっていきます。

太ったり、痩せたり体重に変化が起きる場合もあります。

老化による体の変化を緩やかにするためには、脂肪が少なく動物性たんぱく質の多いフードを与えるとよいでしょう。

シニア期向けのドックフードは、老犬の健康を支えるための様々な工夫がされています。

愛犬にあった商品を選んであげてください。

高齢期を迎える前の準備

楽しいことを続けて、若さを維持する

老化は避けられないことですが、脳や体を使い続けることで老化の進行速度を和らげることができます。

愛犬の体が動くうちは、ハイキングや旅行、習い事などいろいろな楽しいことに挑戦していきましょう。

犬がワクワクした気持ちを持つことは精神的な若さを保つことに繋がります。

ハンドシグナルでコミュニケーションが取れるようにしておく

高齢期になれば、耳や目の機能が衰えてくるものです。視力・聴覚障害を抱えたまま、生活することになるかもしれません。

そんな時、しぐさでも飼い主の意図を伝えられるようになっておけば暮らしやすくなります。

高齢期を迎える前に手の動作で飼い主の命令を伝える「ハンドシグナル」に慣らしておくと良いでしょう。

例えば、手を広げて見せるというハンドシグナルを出した後、「マテ」の指示を声で行います(ボイスシグナル)。

これを繰り返し、最後にハンドシグナルだけで動作を行います。上手にできたらたくさん褒めてご褒美をあげます。

ハンドシグナルとボイスシグナルが通じるようになれば、目か耳どちらかに障害が残っても、コミュニケーションの手段を確保することができます。

病気になった時のための対策をする

シニア期に入れば、今まで健康だった犬でも病気のリスクは上がります。

万が一病気になった時のための対策をしておくと安心です。

まずは薬を飲むための練習です。

投薬練習では、小粒のドックフードを薬に見立てます。

手にのせたドックフードを食べさせ、最終的には口を開けてドックフードを口の奥にまで入れられるようになると練習完了です。

次に1人で食事ができなくなった時のための給餌練習です。

給餌にはシリンジと呼ばれる注射筒を用います。

この中にウェットタイプのドックフードを入れて、シリンジの先から出していき、犬になめさせます。

最後はオムツをつける練習です。

老犬になればおもらしなどの粗相をする可能性が高くなるためです。

まずは食事中に服を着せ、徐々に慣れさせていきます。服に慣れたら、オムツに移行していきましょう。

ペット保険への加入を検討する

人間には健康保険制度があり、窓口で高額な医療費を払わなくてもよいようになっています。

入院・手術にかかる医療費も、高額療養費制度を使えばかなり抑えることができます。

しかし犬や猫の場合、治療にかかったお金は全額飼い主の負担になります。

高齢犬は病気にかかりやすくなるので、医療費の負担も大きくなりがちです。

このようなペットにかかる医療費の一部を保険金として補助してくれるのがペット保険です。

愛犬の治療を経済的な理由で断念しないためにも、上手に利用したいサービスです。

ただしペット保険は、加入時の年齢制限があったり、病気があると加入できなかったりします。

愛犬が本格的な高齢期を迎える前に、加入を検討しておきましょう。

愛犬の老後で
後悔しない為に

信頼できる相談相手を見つけておく

愛犬が年を取れば、さまざまな問題が出てきます。看病介護が続くと、落ち込むこともあるでしょう。

そんな時相談できる相手が身近にいればとても心強いです。

同じ犬を飼う仲間と近況を報告しあうのも良いですし、トリマーや動物病院の先生など専門家に話を聞いてもらうこともできます。

特に信頼できる専門家を見つけておくことは、愛犬の異常を発見するためにも大切です。

高齢犬についてのサポート知識を身に着けておく

犬が高齢になれば、用意してあげなければならない生活環境も変わってきます。

老化が進行する愛犬の状態に戸惑わないよう、高齢犬についてのサポート知識を勉強しておくと良いでしょう。

例えば、介護グッズ1つとっても車いすやベットなどいろいろな種類のものが発売されています。

「こんな商品があればもっと老後を楽にしてあげられたのに」と後悔しないよう、高齢犬用の商品やドックフードなどをチェックしておくと良いでしょう。

専門家の手を借りて、最期まで愛情を持って関わる

犬の介護が始まれば、飼い主の生活に影響が出るのは避けられません。

とはいえ、飼い主が精神的・肉体的に追い詰められてしまっては、愛犬に対して優しく接することも難しくなってしまいます。

疲れてしまったときはペットシッターや老犬介護士といった専門家の手を借りて、休息や気分転換の時間を作ることも大事です。

介護のプレッシャーを一人で抱え込まないようにしましょう。

誰かに助けてもらえる時はちゃんと頼って、愛犬に最期まで愛情を持って関わってください。

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