かかりやすい病気・ケガ・治療費用
シーズーがかかりやすい病気の症状と治療費用をまとめました。
いざというときを考えて、医療費の準備をしておきましょう。
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かかりやすい病気 |
主な症状 |
治療費用 |
外耳炎 |
・耳の痒み
・耳の痛み
・悪臭
・耳垢が増える
・炎症による腫れ
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・耳洗浄
約2千~3千円
・点耳薬
約2千円未満
※通院日数がかさむと高額になる可能性あり
・手術
約3万から7万5千円
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気管虚脱 |
・ガーガ―音
・咳
・呼吸困難
・失神
・チアノーゼ
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・検査+投薬(注射)
約1万2千~1万3千円
・外科手術
約10万~70万円
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僧帽弁閉鎖不全 |
・呼吸困難
・チアノーゼ
・失神
・食欲減退
・咳 |
・投薬
約4万円程度
(1年間)
※症状によって治療法が異なる
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年齢別の注意点
幼犬期(0~1歳)
埋伏歯
犬も人間と同じように乳歯から永久歯へ歯が生え変わります。
大体生後1年を迎えるころには永久歯に生え変わっているのが普通です。
犬の永久歯の数は42本です。しかし、シーズーのような短頭種の場合、永久歯が歯肉やあごの骨に埋まって外側の見える位置まで生えてこない「埋伏歯」になることがあります(おなじく永久歯の数が少ない「欠歯」という症状もありますが、こちらは歯が全くない状態です)。
歯の数が正常でない場合は歯周病の危険性が高くなりますので、歯のケアをより丁寧に行うことが重要です。
「埋伏歯」はときに周囲に含歯性嚢胞を形成して、周りの歯を圧迫したり、あごの骨を溶かしてしまうこともあります。
「埋伏歯」と診断されたら、歯の検査を定期的に行っていきましょう。
成犬期(1~7歳)
外耳炎
外耳炎とは、鼓膜から耳の外側にあたる部分に炎症が起きる病気です。
外耳炎の原因は細菌、真菌、耳ダニ、アレルギー、湿気などいくつもあります。たれ耳の犬種がかかりやすい病気です。
外耳炎にかかると、耳をかゆがり、頭を振ったり、後ろ足で耳をかきむしるような動作が見られるようになります。
症状がひどくなると、炎症部分をかきこわして出血してしまうこともあります。放置することで、症状が慢性化するとやっかいです。
症状が軽い場合は点耳薬の治療で済ませることもできますが、悪化すれば耳を洗浄するため何日もの通院が必要になったり、切開手術しなけばならなくなることもあります。皮膚炎と甘く見ずに、できるだけ早く対応するようにしましょう。
高齢期(7歳~)
僧帽弁閉鎖不全症(MR)
僧帽弁閉鎖不全症は小型の犬が高齢期にってから発症しやすい心臓の病気です。
心臓には4つの部屋があり、それぞれの部屋は血液が逆流しないよう、弁で区切られています。
本来肺から戻ってきた血液は左心房へと入り、左心室を経て全身に送り出されます。
しかし、左心房と左心室を区切る僧帽弁の閉じ方に不具合が起こると、左心室から左心房へ血液が逆流してしまいます。
これが僧帽弁閉鎖不全症の原因です。
初期症状はほとんどありません。
しかし、症状が進行すると咳がよくでるようになり、疲れやすくなって運動を嫌がりだします。
さらに症状が進むと、肺に水が溜まって(肺水腫)呼吸がうまくできなくなったり、いきなり倒れたりするようになります。
最悪、死亡することもある怖ろしい病気です。
僧帽弁閉鎖不全症は初期の段階でも心臓の検査で早期発見ができます。
予防は難しいですが、早期に治療を開始することで病気の進行を遅らせることができるとされます。
高齢になったら、定期的な健康診断を心がけたいですね。
通常はホース状の形をしている気管が押しつぶされた形になり、呼吸が困難になる病気です。
中高齢の小型犬がかかる確率が比較的高いです。
激しい運動・興奮状態・あるいはのどの圧迫があった時、「ガーガ―」というガチョウの鳴き声のようなものが聞こえたら気管虚脱を疑ってください。
原因は遺伝、肥満、物理的なのどの圧迫(首輪についた鎖を引っ張りすぎるなど)、加齢、過剰運動、興奮やストレスなどさまざまな指摘がされています。
軽症の場合は気管拡張薬等で内科治療を行いますが、重症の場合は外科手術が必要になることもあります。
普段からのどに負担をかけないような生活を心がけ、肥満にならない食生活に配慮することが予防につながるといわれています。
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