メインクーンは、「ジェントル・ジャイアント(穏やかな巨猫)」の異名を持つ猫種です。
大柄な見た目とは裏腹に性格はとても優しく、他のペットや子供にも優しく接します。
現在メインクーンを飼育している、あるいは飼育を検討しているという方は多いのではないでしょうか。
そして、猫を飼うときに考えなければいけないことの1つがペット保険に加入するかどうかです。
ここではメインクーンに多い病気についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メインクーンは、「ジェントル・ジャイアント(穏やかな巨猫)」の異名を持つ猫種です。
大柄な見た目とは裏腹に性格はとても優しく、他のペットや子供にも優しく接します。
現在メインクーンを飼育している、あるいは飼育を検討しているという方は多いのではないでしょうか。
そして、猫を飼うときに考えなければいけないことの1つがペット保険に加入するかどうかです。
ここではメインクーンに多い病気についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
猫は猫種によってそれぞれ特徴があり、なりやすい病気も異なります。
ここでは、メインクーンの特徴と遺伝性疾患についてみていきましょう。
まずは、メインクーンの身体的特徴についてご紹介します。
身体的特徴や性格を理解したうえで飼育を行うことで、病気になるリスクを低減することができますよ。
メインクーンは、柔らかくてなめらかな被毛を持っています。
大きな魅力の1つであるふさふさの被毛ですが、だからこそ気を付けなければいけないのが毛球症です。
毛球症は、グルーミングをしたときに少しずつ飲み込んだ毛が胃の中で塊になり、様々な症状を引き起こす病気です。
飲み込んだ毛は通常は塊になることなく便と一緒に排泄されますが、メインクーンのような長毛種は毛球症になる危険性が高いので注意が必要です。
よくある症状としては食欲不振や吐き気、下痢、腹部の痛みなどがあり、重症化すると腸閉塞を起こす可能性もあります。
治療では、緊急性が高ければ手術が検討されます。
メインクーンは、家猫では最大級の大きさをしています。
オスの場合は、体重10㎏、体長1mほどにまで成長する場合もあります。
大きな身体ならではの存在感の大きさはメインクーンの良さですが、それだけ成長に時間がかかることは覚えておかなければいけません。
また、体重がある分だけ関節に負担がかかりやすいという点にも注意しましょう。
北アメリカ原産のメインクーンは寒さには強いものの、暑さには強くありません。
だからこそ、熱い時期には熱中症に十分に注意する必要があります。
熱中症になると、元気がなくなる、呼吸が早くなる、ふらついて歩けなくなる、嘔吐や下痢をする、全身がけいれんするなどの症状が現れます。
最悪の場合には命を落とすこともあるので、十分に注意が必要です。
万が一熱中症になってしまった場合には、保冷材や氷を使って頭部と頸動脈、脇、鼠径部を冷やし、体温を下げてあげましょう。
純血種は近親交配で生まれる個体が多いことから、遺伝性疾患を持っていることが少なくありません。
ここでは、メインクーンに多い遺伝性疾患をご紹介します。
ピルビン酸キナーゼ欠損症は、ピルビン酸キナーゼという酵素が欠損することにより赤血球にエネルギーを供給できなくなり、結果として貧血の症状を呈する病気です。
ピルビン酸キナーゼ欠乏症が発症するのは生後2~3か月後以降で、発症後は慢性的な貧血状態となります。
猫は貧血状態に慣れてしまうためこれといった症状は現れませんが、悪化すると疲れやすくなる、運動を嫌がる、呼吸や脈が速くなるなどの症状を呈するようになります。
肥大型心筋症は最も発症率が高い心筋症で、左心室の心筋が肥大することによって心臓の機能が低下します。
結果として全身に送る血液の量が少なくなり、肺高血圧や肺のむくみ、肺水腫、呼吸困難などが起こります。
始めのうちは無症状であることが多い病気ですが、症状が出始めてからの平均生存日数は長くありません。
状態の悪化を抑えるためにも、定期健診を受けて早期発見に努めることが大切です。
尿石症とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に結石ができる病気です。
結石の大きさは砂粒程度の小さなものから数㎝ほどの大きなものまであり、結石の種類にはストルバイトとシュウ酸カルシウムの2種類があります。どちらかというと尿道が長くてカーブしているオスのほうが尿石症になりやすく、 肥満もリスクファクターになります。
トイレでうずくまる、トイレ以外の場所で粗相をする、血尿が出る、などの症状がある場合には、尿石症を疑う必要があるといえるでしょう。
股関節形成不全とは、生まれつき股関節の形に異常がある状態のことです。
犬のイメージが強い疾患ですが猫も発症することがあり、特にメインクーンは発症しやすいとされています。
主な症状としては、足を触ると痛がる、跳ねるように歩く、動くことを嫌がる、階段を避けるようになる、運動や遊びをしなくなる、などがあります。
これらの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行くようにしてください。
脊髄性筋萎縮症は、胴体や四肢の筋肉を動かす運動ニューロンが消失することによって筋力の低下が起こる病気です。
発症するのは生後15~17週頃で、かすかに震える、後ろ足をゆらゆらと動かしながら歩く、呼吸が荒くなるなどの症状を呈します。
遺伝性の病気のため効果的な予防法はなく、発症した場合はQOLの維持に努めることが重要になります。
多発性嚢胞腎は、腎臓に嚢胞が発生する病気です。
嚢胞は少しずつ数を増やしつつ大きくなり、次第に腎臓を圧迫するようになります。
初期は無症状ですが、進行すると多飲多尿、体重減少、食欲低下などの慢性腎不全の症状が出るようになり、ほとんどの飼い主はその時点で病気に気が付くようです。この病気に対する効果的な治療法は確立されておらず、療法食を与える、点滴を打つなどの対処が行われます。
嚢胞に針を指して嚢胞液を抜くという治療法もありますが、猫に大きなストレスが溜まる上に感染のリスクがあるため、しっかりと獣医と話し合ったうえで行う必要があります。
愛猫が病気になったときに治療するのが大切なのはもちろんのことですが、普段から病気の予防を心掛けることはもっと重要です。
ここでは、メインクーンを飼育するときに気を付けたいことについてご紹介します。
まずは、メインクーンを飼育するときの基本的な注意点についてみていきましょう。
メインクーンは他の猫と比べてかなり身体が大きいため、同じ飼育スペースだと狭く感じることもあるかもしれません。
スペースは広めに取り、ストレスを感じさせないようにしましょう。
毛球症の予防のためには、念入りな被毛のケアが欠かせません。
しっかりとブラッシングをすることで毛球症を防ぎ、美しい見た目を保ちましょう。
メインクーンは暑さに弱い猫種のため、温度管理は忘れずに行う必要があります。
特にお留守番をさせるときには、外出中に室内温度が上がらないように注意しましょう。
ここでは、運動量や食事などに関する注意点についてご紹介します。
身体が大きいメインクーンは、やはり食べる量も他の猫より多めです。
そのことを踏まえたうえで、与える量を決めるようにしてください。
穏やかな性格のメインクーンですが、運動量は多めです。
キャットタワーなどを用意して、十分に運動できる環境を整えましょう。
ここでは、メインクーンがかかりやすい肥大型心筋症、尿石症、毛球症の主な症状、治療費用の目安についてまとめました。
かかりやすい病気 | 主な症状 | 治療費用 |
---|---|---|
肥大型心筋症 | ・運動を嫌がる ・疲れやすくなる ・呼吸回数が増える ・後ろ足が麻痺する |
15,000円 |
尿石症 | ・トイレに行く回数が増える ・おしっこが少ししか出ない ・おしっこをするときに痛がる ・血尿が出る ・おしっこが濁る ・粗相をする ・落ち着きがなくなる |
45,000円 |
毛球症 | ・食欲がなくなる ・吐き気を催す ・下痢をする ・腹部を痛がる ・発熱する ・元気がなくなる |
10,000円 |
なりやすい病気は、年齢によってもことなります。
愛猫の年齢でどのような病気になりやすいのかを把握しておくと、正しい対策が取りやすいといえるでしょう。
メインクーンが若いうちに気を付けたい病気としては、尿石症、股関節形成不全、ピルビン酸キナーゼ欠損症があります。
尿石症は、生活習慣に気を付けることで発症を予防することができます。
股関節形成不全とピルビン酸キナーゼ欠損症には効果的な予防方法はありませんが、しっかりと愛猫を観察して早期発見に努めるようにしてください。
老猫になってから発症しやすい病気としては、肥大型心筋症が挙げられます。
始めのうちは無症状なので、定期的に心臓の検査を受けるようにするといいでしょう。
また、年を取ると慢性腎臓病のリスクも高くなります。水をたくさん飲むなどの症状が見られたら、慢性腎臓病を疑いましょう。
ここでご紹介したように、メインクーンは様々な病気になるリスクを抱えており、治療することになった場合にはかなりの費用がかかります。しかし、ペット保険に加入していれば万が一のときも安心です。ここでは、ペット保険を選ぶときのポイントをご紹介します。
ペット保険を選ぶときにまず重視したいのは、補償内容です。
猫種や年齢、現在の健康状態などによって、かかりやすい病気やリスクの高さは異なります。
愛猫がどのような病気になりやすいかを把握したうえで、それらの病気をカバーしているペット保険を選ぶといいでしょう。
また、優先順位をはっきりさせておくことも大切です。
ペット保険には色々な種類があり、それぞれ補償範囲や補償割合、保険料、更新年齢の制限、支払限度日数、特約、付帯サービスなどが異なります。
始めに優先順位をはっきりさせたうえで各ペット保険を比較し、どれに加入するかを決めるようにしてください。
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