ペットはコロナになるの?ペットと新型コロナウイルスの真実と対策
現在、まだ日本では感染の報告はされていないものの、世界では新型コロナウイルスに感染した人間から犬、猫、トラにウイルスが感染したと思われる事例が数例ですが報告されています。
いずれも飼い主や飼育員などが先に新型コロナウイルスに感染しており、感染した人間と濃厚接触をした動物がウイルスに感染してしまったと見られています。
実際に、日本獣医師会も「現時点(2020/3/9時点)では感染サイクルの主体は人ですが、感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できないと考えます。」との見解を発表しています。
引用元:http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/covid-19_file3.pdf
つまり、ペットを新型コロナウイルスに感染させないために一番重要なのは、まず飼い主自身がウイルスに感染しないよう努めることなんですね!
なお、現在のところ新型コロナウイルスに感染したペットはウイルスの症状が出ないこともあり、発症したとしても命に関わるような重篤な症状が出た例は報告されていません。
また、逆に新型コロナウイルスに感染したペットを経由して人間がウイルスに感染したという事例も未だ報告されておらず、東京都獣医師会によると「現時点(2020/4/5時点)では、世界中の専門家は新型コロナウイルス感染症が犬猫を含む動物から人に移るとは考えていません」とのことです。
引用元:https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200406%EF%BC%88COVID-19.pdf
ただし、「動物から人間への感染は起きない」という見解は今後変わる可能性もあり、また、中国の実験では猫から猫へ新型コロナウイルスが感染する可能性が示唆されています。
なので、「万が一ペットが新型コロナウイルスにかかってしまったとしても大丈夫だ」と油断することはできません。
世話をする人間が新型コロナウイルスにかかっていない場合
現状では新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触をしていた動物しかウイルスの感染が確認されていません。
そのため、「ペットのお世話をしている」「普段から同じスペースで暮らしている」など濃厚接触の可能性がある人間が新型コロナウイルスにかかっていなければ、ペットが新型コロナウイルスに感染してしまう可能性は低いと思われます。
ただし、コロナウイルスは人間側の自覚症状が薄い場合もありますので、ペットと接する際は基本的な衛生対策をしっかりし、ペットとキスをしたり食べ物・食器を共有したりすることは控えるべきでしょう。
また、ペットが外でウイルスをもらってしまわないよう、放し飼いなどは辞め、人混みの中にも連れていかないようにしましょう。
世話をする人間が新型コロナウイルスにかかってしまった場合
まず、ペットとの接触を避けるため、お世話を家族など信頼できる非感染者に全て任せましょう。
可能であれば、ペットホテルや信頼できる人の家など、別の場所にペットを預けるなどして、なるべくペットとの接触を絶ちましょう。
新型コロナウイルスに感染している人の住環境には大量のウイルスが存在しているため、預かるのではなく通いでペットの世話をするのは感染のリスクがあるのでなるべく避けましょう。
ペットを預かる際に注意すべきなのが、「飼い主と同じ環境にいたペットは既にコロナウイルスに感染している、または体表などに大量のウイルスが付着している恐れがある」ということです。
ペットを預かる側の人間は、まずメガネ・マスク・手袋・エプロンなどを装着しペットの体表をシャンプーしてウイルスを殺します。
また、既にウイルスに感染している可能性もありますので、ペットとキスをしたり食べ物・食器を共有したりすることは控え、14日間は隔離が望ましいでしょう。
キャリーバッグ、首輪、リードなどは、0.05%の濃度の次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒してください。
次亜塩素酸ナトリウムについて
- 優れた消毒作用があり、新型コロナウイルスにも有効とされています
- 家庭で塩素系漂白剤として使用される場合が多いです
- 強いアルカリ性のため生体には使用しないでください
- 酸と混ぜると塩素ガスが発生して危険です
- 使用の際は換気に気をつけて下さい
- 薄めた液体は効果が薄くなっていきますので、その都度調整して下さい(濃度0.05%)
ペットを預けることができない場合は、自身の生活空間にペットを出入りさせないようにし、ペットとの接触を可能な限り避け、世話をする際はマスクと手袋を着用しましょう。
また、感染を広げてしまう可能性がありますので、ペットはなるべく屋外に出さないようにしましょう。
※万が一ペットが新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触をし、その後体調が悪くなってしまった場合は、かかりつけの動物病院に事前に電話で「ペットの体調が悪く、新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触をした可能性がある」旨を連絡し、病院の指示に従いましょう。
新型コロナウイルスに関するペット保険会社の対応は、各会社によって異なります。
詳しくはご自身の加入されているペット保険会社の該当ページをご確認ください。
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