ペット保険を使うと高くなるって本当?保険料が上がる仕組みを解説

ペット保険を使うと高くなるって本当?保険料が上がる仕組みを解説

この記事をまとめると

ペット保険を使うと保険料が上がる仕組みを解説。
ポイントは以下の4つ。

  • 基本的に利用回数や年齢によって保険料が上がる
  • すべての保険が「使うと高くなる」わけではない
  • 更新前の見直しや自己負担の利用で保険料が上がるのを防ぐ
  • 保険会社を比較し、乗り換えの検討や補償内容の確認が重要

要約

ペット保険は年齢や利用回数によって保険料が上がることがあるが、補償内容や契約条件を見直すことで負担を抑えられる場合もある。
保険料を抑えるためには、ペット保険を適切に選ぶことや日頃の健康管理も重要です。

ペット保険を使うと高くなるって本当?

冒頭でも触れたように、ペット保険によっては使う=保険金を請求することで翌年度の保険料が高くなる場合もあります。
実際、SNS上には「ペット保険を使ったら保険料が高くなった」といった内容の投稿もあり、それを目にして不安になった飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、実は逆に安くなることもあることはあまり知られてないかもしれません。
ここでは、まず保険料が変わる場合があることについて知っておきましょう。

犬・猫が使った回数で保険料が変わる場合がある

ペット保険の中には、使った回数で保険料が割増しされたり、割引きされたりと、翌年度の保険料が変わるものがあります。
たとえば、1年間の利用回数が5回未満なら翌年度の保険料は5%割引き、まったく利用せず0回なら10%割引き、6〜19回なら「割増引なし」となります。

逆に、20〜39回利用すれば20%割増し、40回以上利用すれば40%割増しという仕組みです。
こうした割増引の制度を取り入れているペット保険はそう多くはなく、適用する基準も保険会社や保険商品によって異なります。

つまり、ペット保険を使うと必ず保険料が高くなるというわけではなく、状況によっては割引きがあることも知っておくと安心でしょう。

すべての保険が「使うと高くなる」わけではない

一方で、ペット保険によっては何回使っても翌年度の保険料に影響しないものもあります。

実際、私が過去に高齢の愛犬たちで加入していたペット保険の2社は、どれだけ高額な保険金を請求しても、1年に20回以上利用しても、それによって翌年度の保険料が高くなるということはありませんでした。

このように、すべてのペット保険が「使うと高くなる」という仕組みを採用しているわけではありません。
保険会社や保険商品によって方針が異なるため、加入前にしっかり確認しておきましょう。

犬・猫の保険料が高くなる仕組みとは?理由も解説

ペット保険の保険料は、単に使ったら高くなるというわけではなく、さまざまな要因によって変動します。
保険料が上がるのは、主に年齢の上昇、利用回数、契約更新時の見直しなどのタイミングです。

ここでは、保険料が高くなる仕組みについて理由と合わせてわかりやすく解説します。

犬・猫の年齢に応じて保険料が上がる

ペット保険は、基本的にペットの年齢が上がると保険料も上がっていきます。
これは、年齢が上がると病気のリスクが高まるためです。

実際、犬や猫がシニアになると、心臓病や腎臓病などの慢性の病気や腫瘍などの重い病気を発症しやすくなり、通院や入院、手術などで治療の頻度や費用が増える傾向にあります。

保険会社は、加入している犬や猫のペットがどれくらいの確率で保険金を請求するかというデータをもとに、年齢に応じて将来的な保険金の支払いリスクが高まるかを想定しています。
そのため、多くの保険会社では、犬や猫の年齢に応じて保険料を段階的に引き上げる仕組みを採用しているのです。

通院や手術などの利用回数に応じて保険料が上がる

ペット保険によっては、1年間に保険を使った回数によって、翌年度の保険料が上がるものがあります。

ペット保険は、加入者同士の助け合い=相互扶助の仕組みで成り立っています。
そのため、利用回数が多いペットは保険金を使う可能性が高いと判断され、翌年度の保険料が上がることがあるのです。

これは、その保険のバランスを保つために必要なことで、公平性を維持する役割も果たしています。

契約更新時に保険料が上がる

ペット保険の契約は基本的に1年ごとに更新されますが、一部のペット保険では契約を更新したときに保険料が上がることがあります。
これは、過去1年間の保険金請求の状況や犬・猫などのペットの健康状態から、保険会社が保険金請求が増える可能性が高いと判断したためです。

こうした内容は約款や重要事項説明書に明記されているため、更新時のルールを確認しておくと良いでしょう。

どれくらい高くなる?犬の保険料が上がった例

ペット保険の保険料がどれくらい上がるのかは、イメージしづらいかもしれません。

そこで、私自身の経験をもとに、年齢や保険の使い方によって保険料がどのように変わったか、具体的な例をご紹介します。

犬の年齢とともに上がっていく場合

私の愛犬たち(虹組)の保険料の上昇をまとめてみました。

年齢 ミニチュアダックスフンド
ペット保険A
チワックス
ペット保険B
10歳 5,080円
11歳 6,200円 5,320円
12歳 7,060円 5,340円
13歳 7,930円 5,520円
14歳 8,940円 5,850円
15歳 10,180円 6,050円
16歳 6,360円 6,010円
17歳 6,360円 6,010円
18歳 6,010円

※実際に私が加入していた保険の一例です(保険会社によって異なります)

加入したのが10歳と11歳と遅かったため、若い頃の保険料はありませんが、私の場合はこのような上がり方をしました。
途中でどちらのペット保険も改定があり、保険料が定額となって下がりましたが、その前はこのままいくらまで上がるのだろうとドキドキしたものです。

現在は、一定の年齢で保険料が定額になったり、緩やかな上昇のペット保険もありますが、大幅に上がるものもあるので注意しましょう。

犬が1年に何度も保険を使った場合

私は現在、保険料の割増引制度があるペット保険Cに加入しています。
1年間で毎月も保険を使っている愛犬と、まったく使ってない愛犬の保険料もまとめてみました。

年齢 ポメチワ
※食物アレルギーで毎月通院
カニーヘンダックスフンド
※体調不良による通院歴なし
0歳 3,860円 3,680円
1歳 3,110円
割増引なし
2,750円
割引あり
2歳 3,160円
割増引なし

※実際に私が加入している保険の一例です(保険会社によって異なります)

今のところ、20回を超えての利用はありませんが、同じペット保険でもこれだけ違いがあることがお分かり頂けるのではないでしょうか。
これが高齢の愛犬たちだった場合では、年に30回や40回の通院だったので、「シニア犬の保険料と20〜40%割り増し分」となることを考えると、だいぶ変わってきていたと思います。

なお、0歳の保険料が高いのは、体調不良や誤飲・ケガなどのリスクが高いためで、ほとんどのペット保険が0歳の保険料を高くしていますよ。

保険料が上がるのを防ぐには?

犬や猫の年齢による保険料の上昇は避けられませんが、いくつかの工夫で保険料が上がることを防ぐことができます。

回数制限があるペット保険を利用する場合にも役立つポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

更新前に補償内容を見直す

ペット保険は1年ごとに更新されますが、更新前には必ず次年度の契約内容についてのお知らせがあります。
そのタイミングで、今の補償内容が本当に良いのかを見直してみましょう。

保険料を抑えるために見直せるポイントは、以下のようなものがあります。

  • ・補償割合を下げる(例:90%→70%)
  • ・プランを見直す(例:通院+入院+手術→入院+手術のみ)
  • ・葬祭特約や車椅子補償などの有料オプションを外す
  • ・免責金額を設定する(対応しているペット保険のみ)
  • ・ほかの保険で個人賠償責任特約が付いている場合はペット賠償責任特約を外す

中でも見落としがちなのが、自動車保険や火災保険、傷害保険などで「個人賠償責任特約」をすでに付けているケースです。

この場合、ペット保険で同じ補償を重複して付けていてもメリットはありません。
無駄な出費になっている可能性もあるので、他の保険の内容もあわせて確認しておくと安心です。

ただし、補償割合を下げたり免責金額を設定したりした場合、元の条件に戻すことが難しくなります
変更を考えるときには、しっかり比較検討するようにしましょう。

利用回数を抑えるための工夫

利用回数によって翌年度の保険料が上がるペット保険では、「この金額までは保険を使わない」と自分の中でラインを決めておくのがおすすめです。

実際に私自身もよくやっていましたが、「治療費が4,000円以下は自己負担」など、あらかじめ決めておくことで利用回数を抑えることができます。
窓口精算タイプのペット保険では、動物病院の受付で「今日は〇〇円以下なら保険は使わないでください」と伝えておけば柔軟に対応してもらえることがほとんどですよ。

また、日頃からペットの食事や生活環境に気を配ったり、予防接種や定期的な健康診断などを受けることで病気やケガを防ぎ、結果的に保険を使う機会を減らすことにもつながります。

ただし、愛犬・愛猫の体調が悪いのに受診を避けたり、必要な治療を先延ばしにするのはNGです。
あくまでもペットの健康を最優先に、上手に保険と付き合っていきましょう。

保険会社を比較して乗り換えも検討する

保険料が上がることを心配したくないときは、一度ほかのペット保険と比較して、乗り換えを検討するのも1つの方法です。
似たような補償内容でも、保険会社によって保険料に差があることはよくあります。

また、年齢が上がっても保険料が定額になったり、緩やかな上昇のペット保険もたくさんあるため、現在の犬・猫の年齢の保険料だけでなくシニア期以降の保険料もチェックしてみましょう。

ただし、保険料は安ければ良い、高ければ良いというものではないため、補償内容や条件をしっかり確認することが大切です。

まとめ|保険料の仕組みを理解して上手に備えよう

ペット保険は、犬や猫の年齢だけでなく利用状況によっても保険料が変わることがあります。
「知らなかった」では済まされない仕組みもあるため、契約前・更新前にしっかりと理解しておきましょう。

ペット保険は治療費の負担を軽減してくれる心強い存在です。高額になりがちな入院や手術では、大きな支えとなってくれます。

犬・猫のもしものときのために上手に備えておけるよう、意識しておきたいポイントを整理しました。

「使いすぎ」で高くなる前に知っておくべきこと

ペット保険は、利用回数や請求金額によって翌年度の保険料が上がることがあります。
現在加入している・検討している保険がそうした制度を適用しているか、約款や重要事項説明書で確認しましょう。

また、あらかじめ「何円までは保険を使わない」とルールを決めておいたり、日頃のペットの健康管理や予防を意識することも大切です。

ペットと自分に合ったプランで適切に活用しよう

ペット保険はさまざまなプランがありますが、どんな目的でどのように使っていきたいかを考えてみると、自然とペットと自分に合ったプランがわかってきます。

通院や入院、手術をすべてカバーして欲しいのか、高額になりがちな入院と手術だけをカバーしたいのかなど、理由や目的に応じて判断するのも1つの方法です。

補償内容を見比べたり、シニア期以降の保険料を見比べたりして、より良いペット保険を選びましょう。

ペット保険の選び方

最後に、さまざまなペット保険を調査してきたからこそわかる、押さえておきたいペット保険選びのポイントをご紹介します。

ペット保険を上手に活用するためにも、覚えておいてくださいね。

ペット保険選びのポイント

ペット保険選びで必ず確認したいのが、

  1. ・シニア期以降の保険料が高すぎないか
  2. ・契約更新時に更新不可とならないか
  3. ・ペットがかかりやすい病気が補償されるか

の3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シニア期以降の保険料が高すぎないか

ペット保険は年齢に応じて保険料が上がるため、現在のペットの年齢の保険料だけでなくシニア期以降の保険料も確認しましょう。

犬や猫もシニアになると、さまざまな病気にかかりやすくなります。
動物病院を利用する頻度が増えるのはもちろん、1回の治療費も高額になりがちです。

その時になって、保険料が高くて解約せざるを得ないということがないように、シニア期以降の保険料にも目を向けましょう。

契約更新時に更新不可とならないか

ペット保険は1年ごとに自動更新となることがほとんどです。
しかし、保険会社によってはこれまでの保険金請求が多かったり、犬や猫が抱えている病気によっては更新不可とすることもあります。

更新時の条件についても約款や重要事項説明書に明記されているため、更新不可とされる可能性がないかよく確認しておきましょう。

なお、ペット保険は改定があることも珍しくありません。
それまでは更新不可としないと明言していた保険でも変わることがあるので、改定時も内容を確認することをおすすめします。

犬や猫がかかりやすい病気が補償されるか

自分のペットがかかりやすい病気が、補償対象となっているか確認しましょう。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、犬や猫がかかりやすい病気が補償対象外となっているペット保険もあります。

また、若い頃は補償対象でもシニア期以降は補償対象外としたり、心臓病や腎臓病などずっと治療が必要になる慢性の病気に回数の制限があったりするペット保険も存在します。
せっかくペット保険に加入したのに、肝心なときに使えないのではペット保険の意味がありませんね。

ペット保険選びで失敗しないためにも、しっかり確認することが大切です。

この記事の監修者

高田菜月

高田菜月

老犬・老猫のトータルケアサロン開業を目指すペットライターです。経験や知識を活かして各種メディアで記事の執筆や監修を行っています。
【保有資格】
ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格 / ペットフード安全管理者 / メディカルトリマー

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また、重要事項等の説明もあわせてご確認くださるようお願い申し上げます。
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