犬や猫などがかかる病気として最も代表的なものの一つが「外耳炎」です。
かかる原因も様々で、体質的にかかりやすいペットもいるため、絶対にかからないようにするというのは難しい病気でもあります。
外耳炎は基本的に何度か通院して治していく病気で、一度治っても再び外耳炎になってしまう場合も多いので、一回一回の治療費は高くなくても最終的な治療費の合計は思った以上に高くなってしまうことも…。
この記事をまとめると
外耳炎は耳の入り口から鼓膜までの部分が炎症を起こす病気で、犬や猫がよくかかります。
耳を掻いたり、頭を振ったり、耳垢がたまり匂いが出るといった症状が見られます。
早期治療を怠ると中耳や内耳に炎症が広がり、症状が悪化することもあります。
注意点は以下の2つ。
- 保険会社や外耳炎の原因によっては、補償対象外となる場合がある。
- 外耳炎の持病や既往歴がある場合は、加入できない場合がある。
要約
外耳炎はペット保険で補償されることが多いですが、保険会社やプランによって異なるため、事前に確認が必要です。
また、外耳炎になってから保険に加入しても、その病気は補償対象外となることがあります。
予防行為も基本的には補償対象外です。
外耳炎とは耳の入り口から鼓膜までの外耳と呼ばれる部分(一般的に言う「耳の穴」)が炎症を起こしてしまう病気で、犬や猫などがかかる病気の中で最も多いものの一つです。
また、処置を怠ると、さらに奥の中耳や内耳まで炎症が広がる可能性もあるので早期治療が重要です。
ペット保険を比較する
症状
外耳炎の症状としては、耳を掻こうとする、頭をよく振る、耳の皮膚が赤くなりただれた状態となる、耳垢がたまり匂いが出るなどがあります。
この時、首を掻いているように見えることがあるため、首の周りの皮膚に問題があるのではと勘違いをしてしまい病院にかかるのが遅くなってしまう場合があるので注意が必要です。
首や頭をしきりに掻いたり振ったり、いつもと違う匂いがした場合などは、まず外耳炎になっていないか確認しましょう。
また、頭を振りすぎて耳の毛細血管が切れてしまい耳の皮膚の中に血や漿液が溜ってしまう場合もあります。
初期であれば溜まった液体を簡単に抜くことが出来ますが、症状が重いと手術が必要になってくる可能性もあります。
原因
外耳炎の原因としては、アレルギー性皮膚炎、耳ヒゼンダニ、高温多湿の環境など様々で完璧に対策をすることは難しいため、飼い主は耳の内側の状態を日ごろから確認しておきましょう。
匂いや皮膚の色などに違和感を感じたら早めに病院に行きましょう。
特に、アレルギー性皮膚炎を持っている場合や、垂れ耳や耳の中まで毛が密集している犬種で耳の中が高温多湿になりやすい場合は外耳炎になりやすいので注意が必要です。
外耳炎の治療について、その治療費や治療方法について以下にまとめてみました。
具体的な治療費は症状の重さや病院によって金額が異なるため、詳細な金額が気になる場合は直接病院に問い合わせしてください。
[一般的な治療モデル]
治療内容 |
耳の洗浄、点耳薬、駆虫薬など(通院数回) |
一回あたりの治療費 |
2000~3000円 |
初期の場合は点耳薬のみで治る場合もあります。ダニが原因であれば駆虫薬を使用します。
かゆみがひどい場合は耳の中の洗浄や内服薬を使い、抗生物質の場合は3~4週間ほど飲み続ける必要があります。
また、耳の中の洗浄は一回では終らないので数回通院が必要となるため、合計で1~2万円程度治療費としてかかる場合が一般的です。
ペット保険に加入していれば、5~7割は保険が負担をしてくれるので、飼い主としてはとても助かることでしょう。
万が一の時に、ペット保険はその力を発揮してくれます。
初期の段階で治療を開始できれば少ない治療で回復しますが、犬種などによってはそもそも外耳炎になりやすい場合もあります。
また、一度かかってしまうと病歴が残り、後からペット保険に加入してもその病気は補償対象外になってしまったり、そもそも保険に加入できなくなってしまったりする場合もありますので、病気になる前からペット保険に加入することが重要です。
ペット保険を比較する
外耳炎の予防法として一番重要なのは「耳の中を清潔な状態に保つ」ことです。
シャンプーや水遊びなどの際に耳の中に水が入らないように注意し、耳の中まで毛が密集している犬に関してはトリミングの際に耳の中の毛も適度にカットしてあげましょう。
外耳炎になってしまう要因は多岐にわたるため、絶対にかからないようにするというのは難しい病気です。
そのため飼い主ができるだけ早く異変に気づいて早期に治療してあげることも非常に重要になってきます。
頻繁に耳を掻いたり頭を振るような普段と違う動きをしたら、速やかに動物病院に連れて行って診察を受けましょう。
発見が遅ければそれだけ完治するまでに時間がかかります。
なるべく早く見つけてあげたいですね。
ペット保険会社によって異なりますが、外耳炎は補償対象となっている場合があります。
ですが、ペット保険会社または加入プランによっては補償対象外の場合もありますので、ペット保険の加入を検討される場合は必ずどの病気が補償対象かを確認してから加入することをお勧めします。
また、ペット保険は基本的には予防行為は保険の対象外となります。
例えば外耳炎になっていない段階で、耳の穴の掃除をした場合は補償対象外となります。
さらに、既に外耳炎になってからペット保険に加入しても、補償の対象にはなりません。
ペット保険は基本的には「ペット保険に加入してからの病気や怪我で、かつペット自身に症状が現れてから補償対象になる」と考えましょう。
そのため、ペット保険は病気になったり怪我をしたりする前に早めに加入することが重要です。
ペット保険が必要になってから加入し補償を受けるというのは基本的にできないので、加入を検討している場合には早めに手続きをするようにしましょう。
外耳炎やその他の病気に備えてペット保険を検討する方へ「ペット保険比較表」はこちら。
ペット保険を比較する