12周年

犬の抜歯費用は
ペット保険で補償対象?

犬の抜歯費用はペット保険で補償対象?

飼っている犬の抜歯に関わる費用はペット保険の補償対象になるのでしょうか?

犬の抜歯が必要になる場合として、歯周病などの口の中の病気や怪我の際や、乳歯遺残による抜歯などが挙げられます。

それぞれペット保険に加入していたら、補償対象となるのでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からリモートワークになる方も多く、ペットを買う人も多くなってきました。

それに伴い、昨今ではペット保険の加入を検討している方も増えています。

抜歯の時にはペット保険の補償対象になるのかどうかを事前に知っておくといざという時に慌てなくて済みます。

また、ペット保険に加入していておいて良かったと思う場面もあると思います。

今回は、飼っている犬の抜歯に関わる費用やどのような時に抜歯の必要があるのかなどを詳しく解説していきます。

抜歯はペット保険の
補償対象になるの?

犬の抜歯に関わる費用はペット保険の補償対象になる場合とならない場合で2パターン存在します。

判断材料の予備知識として、ペット保険は「病気や怪我に関わる治療費」が補償対象となります。

まずペット保険の補償対象になる場合ですが、「歯周病などにより抜歯が必要な場合」は、補償対象になります。

そもそもペット保険の基本知識として、「病気や怪我の際の治療費」が対象になります。

普通に生活していてかかってしまう病気や突然の怪我などで大きな出費となってしまう治療費をペット保険でカバーします。

そのため、犬の歯周病など口の中の病気や怪我が発生した際に抜歯する場合は、ペット保険の補償対象になります。

一方でペット保険の補償対象にならない場合は、「乳歯遺残による抜歯の場合」です。

ペット保険の補償対象にならないケースとして、予防接種などが挙げられます。

これは病気や怪我にならないように予防する際には補償対象とならないものです。

乳歯遺残による抜歯も、「病気や怪我での治療」には該当しないためペット保険の補償対象外になってしまいます。

ただし、歯周病の治療の一環として乳歯遺残の抜歯を行う場合に限っては、「病気や怪我での治療」と認められるため、補償対象になります。

ただ、乳歯が残っている場合はあまり多くはないので心配する必要はないと考えられます。

人間と同じように、乳歯はポロポロ落ちてきて最終的には何事もなかったかのように大人の歯へ生まれ変わっています。

中には乳歯が残ってしまう場合もありますが、その際はペット保険の補償対象外として実費での治療となります。

抜歯の必要があるのは
どんな時?

抜歯の必要があるのはどんな時?

飼っている犬が抜歯しなくてはならない状況とはどのような時なのでしょうか。

大事な歯を抜くことにならないように日々気をつけなくてはなりません。

歯周病の悪化

犬の口臭がひどい場合、まずは歯周病を疑った方が良いでしょう。

歯の根本や全体に茶色い歯石が多く溜まっていると、歯周病になり歯がグラグラになってしまいます。

歯石をこまめに取り除かないと、その歯周病はどんどん悪化していき、最悪の場合抜歯が必要になります。

半年に一回定期的に歯石除去を行なっている動物病院も多く、なるべく早く歯石除去の習慣をつけておきましょう。

歯の位置異常

犬の歯並びが極端に悪い場合は、歯の位置異常を正すために抜歯が勧められる場合があります。

犬の多くは顎が小さく歯並びが悪くなりやすいので、歯周病などの病気にかかりやすくなってしまいます。

しかし、犬の場合は人間のように「よく噛んで食べる」という行動はなく、飲める大きさのものであれば飲み込んでしまいます。

そのため、歯の重要性は人間ほどはありません。

しかし、歯磨きを毎日する人間とは反対に歯磨きの習慣はあまりないのも犬の特徴です。

そのため、歯の位置異常から口の中の病気にならないために抜歯を行うケースも少なくありません。

抜歯にかかる治療費は
どのくらい?

抜歯(一本) 2,000円〜
全身麻酔 10,000円〜
歯石除去 20,000円〜
簡易検査 5,000円〜
レントゲン検査 3,000円〜

※その他必要な場合に限り、入院費や内服薬、注射などで治療費は変動します。

抜歯だけだと歯一本あたり2,000円ほどかかります。

これだけ見ると、大した出費に思えませんが、実際はこれで収まることはありません。

なぜなら、そもそも抜歯しなくてはならないということは口の中の病気が悪化した結果だからです。

そのため、歯周病の治療や歯石除去などの治療費に加え、抜歯する際には全身麻酔等を行います。

歯の根本や全体に茶色い歯石が多くついている場合は、その多さや広さによって歯石除去の金額も変わってきます。

歯石除去に関していえば、20,000円ほどかかる場合もあり、全身麻酔も約10,000円がかかります。

その後も定期的に通院をしなくてはならないので、その額は想像よりも高くなります。

歯周病になってから気付くのでは遅く、最悪の場合抜歯の必要もでてきます。

歯磨き等が難しい場合も、動物病院で歯石除去をこまめにしてもらうことをおすすめします。

歯周病の予防法

犬の抜歯費用はペット保険で補償対象?の写真

人間とは違い、犬の8割は歯周病になっているほど珍しいものではありません。

歯磨きをする習慣がない犬が多いということが第一に挙げられますが口腔内の構造など他にもさまざまな要因があります。

歯周病が悪化して抜歯をしなくて済むように日々予防が必要になります。

歯磨き習慣がなによりの予防法

犬の歯磨きは毎日行なっている家庭も多くはありません。

むしろ歯磨きなんて滅多にしないという飼い主さんがほとんどだと思います。

理由として、やり方が分からないケースや、噛まれるのが怖いなど色々な要因があります。

犬を飼ってからすぐにでも歯磨きに慣れておくことは犬にとっても飼い主にとっても重要です。

犬に歯ブラシを慣らせておく、飼い主も歯磨きに慣れておくことによって日々の習慣化はしやすくなります。

飼い始めからやっておかないと、大きくなったときにしようとしても拒否されてしまいます。

その結果、動物病院にお願いして全身麻酔等を行った状態で歯石除去をするとなると一回あたりの費用も相当かかります。

大きな出費をさけるためにも、犬の健康を維持するためにも日々の歯磨き習慣は必要です。

ペット保険加入の必要性

犬の抜歯は、人間のそれに比べて対して深刻なものではありません。

人間は歯が命と言われますが、犬の場合はそもそも食べ物をよく噛むことはしません。

そのため、歯周病などになってしまった場合やそれが悪化した場合に動物病院から抜歯を勧められても深刻に悩む必要はありません。

しかしながら、悩むべきポイントはそこではなく、やはり金額面にある場合が少なくありません。

人間は医療制度により3割負担で治療費が済んでいるのが当たり前に思えますが、ペットの場合は保険に加入していない場合は全額負担が当たり前です。

そのため、治療費が想像よりも遥かに高くて驚くということはペットを飼っている方なら周知のことだと思います。

ペット保険に加入していない場合は、その治療費が全額負担となるので「急な大きな出費」になります。

もし歯周病になってしまった場合、治療費を払えないから治療を諦めるということにならないよう、飼い主としての責任を持つことが必要です。

なにかあってから慌てなくて済むようにペット保険加入はペットも飼い主も両方を守ってくれる存在です。

ペット保険加入を検討中、またはまだ考えていない方もこの際に一度考えてみることをおすすめします。

取扱い保険会社・少額短期保険業者一覧