亀(カメ)は長寿の代表として名前が度々上がる生き物です。
実際ペットとしては非常に長生きで、平均寿命は20~30年です。
なかには40年生きる個体もあり、人生を共にする家族として最適です。
ただし亀を長生きさせるためには、生活しやすい環境を整えてあげなければなりません。
丈夫な亀でも、体質や病気によって短命に終わってしまうことがあります。
亀の飼い主になったら、亀の飼育環境やかかりやすい病気について知識を持つことが大切です。
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日本で飼われている亀の種類は様々です。
大きく分けて川や池などで生活する「ヌマガメ」と陸で生活する「リクガメ」の2種類がいますが、ヌマガメの中にもミドリガメ、ゼニガメのように複数の品種が属しています。
亀の種類にあわせた餌や出身地に近い飼育環境を用意することが重要です。
亀の体は固い甲羅に覆われています。外側から見える部分は頭や足などほんの一部にすぎません。
そのため、亀の病気は飼い主でも気が付きにくいといわれています。
普段から亀の様子を観察し、食欲や排泄の状態、皮膚の異常に気を配っておきましょう。
遺伝性疾患というわけではありませんが、もともと亀は歯がなく、代わりに固い嘴で餌を食べます。
野生の亀は固い餌を食べているので、嘴は自然に削られていきます。
一方人間に飼われている亀は柔らかい餌を食べることが多く、嘴が伸びっぱなしになってしまいます。
嘴が伸びすぎると曲がったり、折れたりすることもあるので、注意が必要です。
また嘴の開閉がうまくいかなくなり、餌が食べられなくなることもあります。
飼育されている亀は伸びた嘴を人工的にカットすることが必要になります。
飼い主が自分で切ることが難しい場合は動物病院に相談しましょう。
亀が病気になったときに治療するのが大切なのはもちろんのことですが、普段から病気の予防を心掛けることはもっと重要です。
ここでは、亀を飼育するときに気を付けたいことについてご紹介します。
まずは、亀を飼育するときの基本的な注意点についてみていきましょう。
亀は爬虫類に分類される変温動物です。
変温動物は体の外の温度によって、体温が変わっていきます。
外気温が低すぎると、餌を食べなくなるので要注意です。日光浴をさせて体を温めたり、水温を活動しやすい温度に保つようにしましょう。
一般的に亀の飼育環境にふさわしい水温は24~28度、最低でも16度以上です。気温は20~24度を目安にしてください。
亀にとって栄養の吸収やビタミンD3の合成に必要な日光浴はとても大切なものです。
しかし、むやみに日に当てればよいというものではありません。
日光浴の時間は2~3時間程度にとどめ、直射日光にさらすのは避けてください。
特に夏の日光浴は大変熱くなるので、亀がいつでも日影に移動できるようにし、亀が飲める水を用意しておきましょう。
ここでは、運動量や食事などに関する注意点についてご紹介します。
日本でもよく飼育されているゼニガメやミドリガメは雑食性です。
人間が与えれば、どんなものでも食べてしまうでしょう。
しかし人間の食べ物の中には亀にとって危険なものもたくさんあります。
例えば以下のような食材は、亀に与えてはいけません。
・生の魚介類(刺身など)
・ハム、ウィンナー、ソーセージなどの加工製品
・チーズやヨーグルトなどの乳製品
・パン
・人間向けのお菓子
これらの食材は亀の体によくない塩分や添加物、亀が消化できない成分を含んでいるものです。
身近にある食材だからこそ、うっかり亀が食べてしまうことがないように気を付けましょう。
カメがかかりやすい病気の症状と治療費用をまとめました。
いざというときを考えて、医療費の準備をしておきましょう。
かかりやすい病気 | 主な症状 | 治療 | 治療費用 |
くる病 | ・食欲不振 ・足の変形による歩行困難 ・甲羅のゆがみ、湾曲 |
・カルシウム剤、ビタミン剤の投与 ・紫外線照射 |
・初診料 約1,400円~3000円 ・皮膚検査料 約1500円 ・便・尿検査料 約700~1500円 ・注射 約1500~2000円 ・投薬 約2000円 |
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水カビ病 | ・皮膚、甲羅に白いカビが生える ・甲羅の乾燥 ・皮膚の剥がれ ・炎症の発生 |
・飼育環境改善 ・消毒 ・日光浴 | |
口内炎 | ・口腔内に炎症や膿が発生 ・口角のただれ ・食欲不振 |
・膿の除去 ・抗生物質投与 ・ビタミン剤投与 ・飼育環境改善 |
くる病は、亀が卵から孵化して1年未満の幼体時にかかりやすい病気です。
くる病にかかると、甲羅が柔らかくなったり、骨が弱って足が曲がり、歩けなくなります。
さらに病気が悪化すると、甲羅全体が歪んでしまいます。
甲羅が変形してしまうと完治させることができなくなるので、甲羅が柔らかくなっている、でこぼこしている、甲羅がはがれてくるなどの症状を見逃さないようにしましょう。
くる病の原因は日光浴、紫外線、ビタミンD3、カルシウムなど成長に必要な環境や栄養の不足による発育不全です。
日ごろから食事のバランスに気を配り、日光浴や紫外線ライトの設置をすることがくる病予防につながります。
雌の亀は生後4年を過ぎたころから、妊娠して卵を産めるようになります。
しかし、必ずしも正常に産卵ができるとは限りません。
卵が体の外に出てこないで中で詰まってしまう「卵詰まり」がおこることがあるのです。詰まっている卵は周囲の臓器を圧迫します。
その結果、排泄が困難になったり、腎不全に陥ってしまう危険性もあります。
症状には、食欲がなくなる、体重が減少する、ぐったりしているなどがあります。
卵詰まりは梅雨におきやすい病気ですが、飼い主が熱中症ととらえて放置してしまう場合が多いです。卵詰まりは命をおとすこともある危険な病気です。
雌の亀の食欲に異常を感じたら、早めに動物病院で見てもらうようにしましょう。
なお雌の亀を単独で飼育している場合でも、交尾の機会がないからと安心はできません。
雌の亀は雄の亀がいなくても無精卵を宿すことがあり、この場合でも卵詰まりが発生するからです。
卵詰まりの原因には産卵に適した場所がない、カルシウムが不足している、太りすぎているもしくは痩せすぎている、卵の大きさが大きすぎるなどいろいろな物があります。
予防のためには、不足しがちなカルシウムを適量摂取できるような食生活をすること、水温を適切に保つこと、そして亀が産卵しやすい場所を整えてあげることが大切です。
亀には様々な病気の危険性があることが分かりました。
突然のケガ、病気に備えて必要な医療費を補償してくれるペット保険への加入を検討してみてはどうでしょうか。
ペット保険といえば犬猫が対象というイメージが強いかもしれませんが、亀に対応したペット保険もあります。
様々なペット保険の中から、入るべきものを比較するポイントをまとめてみました。
ペット保険には補償の対象外となる部分がいくつかあります。
まずは、免責金額です。
免責金額は飼い主が自分で負担しなければならない保険の金額です。
だいたい免責金額が大きい(自己負担が多い)プランほど保険料は安くなる傾向にありますが、その分、保険金が貰えないケースも多くなります。
次に、保険の開始期間です。人間の医療保険と同じくペット保険にも待期期間があり、待期期間中の病気は補償されないことがあります。
最後に、補償外となる病気やケガの範囲です。予防注射で予防できる病気や、自然災害によるもの、飼い主の過失や故意によるケガを補償対象外にしている会社は多いです。
中には治療費や発症率が高い病気を補償対象外にしているペット保険会社もあります。
例えばアニコム損保の「どうぶつ健保はっぴぃ」は、亀の治療費も補償してくれる保険ですが、予防費用や妊娠・出産に関わる費用は対象外になっています。
免責金額や補償外の病気などは各ペット保険会社のサイト内で確認することができます。
ペット保険に加入するときは、プランの補償内容だけでなく、補償外範囲の比較も怠らないようにしましょう。
病気やケガで保険金を請求する手続き方法は各ペット保険会社によって変わります。
よくあるパターンが一度動物病院の窓口で飼い主が料金を支払い、その後ペット保険会社に保険金の請求手続きをするというもの。請求内容が認められると会社から保険金が支払われます。
請求手続きが分かりやすいか、どのぐらいで保険料が振り込まれるかなどを比較してみてください。
また、動物病院で保険証を見せるだけで保険が適用されるプランもあります。
例えばアニコム損保の「どうぶつ健保はっぴぃ」では対応病院の窓口で健康保険証を提示するだけで、保険金分が治療費から割り引かれます。
かかりつけの動物病院がどのペット保険に対応しているかどうかも確認してみましょう
取扱保険会社 | |
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特徴 | 1:補償割合100% 各プランの補償限度額/日数まで治療費の実費をお支払いいたします。 2:各プランの保険料は年齢が上がっても変わりません 3:新規加入可能年齢は0歳から満15歳未満まで(終身更新が可能です) |