糖尿病はペット保険で補償対象?
糖尿病はペット保険で補償対象?

この記事をまとめると
糖尿病は、ペット保険で補償対象となることが多い病気です。ただし、加入条件や保険内容によって補償の有無や範囲が異なるため、注意が必要です。
主なポイントは以下の3つ。
- 糖尿病は、ペット保険で補償対象となることが多い
- ただし、加入条件や保険内容によって補償の有無や範囲が異なる
- 加入前に、加入条件や保険内容をよく確認する
要約
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
加入条件:糖尿病の既往歴がないこと、または、一定期間内は糖尿病を発症していないこと
保険内容:通院・入院・手術の費用、インスリンの費用、食事の費用など
また、糖尿病は、一度かかってしまうと、治りにくい病気です。そのため、ペット保険に加入する際には、糖尿病の治療費を補償してくれる保険を選ぶことが大切です。
ペット保険に加入する際には、複数の保険を比較検討して、自分に合った保険を選ぶようにしましょう。
糖尿病とは文字通り尿から糖が検出される病気です。
糖を取り込むホルモンの働きに異常が起こることが原因で、体重減少や下痢など様々な症状が現れます。
犬ではメスに、猫ではオスに多くみられます。
症状
糖尿病にかかっても初期は元気に見えることもあり、飼い主が発病に気が付きにくい側面があります。
どのような症状が出るかを知って、異常の早期発見に努めましょう。
糖尿病の症状で一番目立つのは、たくさんの水を飲みたくさん排尿する「多飲多尿」です。
糖尿病は糖をエネルギーに変えるための代謝に異常が起こる病気です。
エネルギーに代わらなかった糖の一部は尿に交じって排出されますが、これには大量の水が必要になります。
糖入りの尿を作るのに体内の水が使われるため、いつも喉が渇くようになります。
水の消費量が多いので、たくさん水を飲んでいるにもかかわらず脱水状態に陥る場合もあります。
また、糖尿病にかかると食欲が増すことがありますが、糖の代謝がうまくいかないためいくら食べても体重が減少していきます。
他にも嘔吐や下痢を起こしたり、白内障や腎疾患などを併発する症状が見られます。
糖尿病の症状に気が付かず放置しておくと、糖尿病性ケトアシドーシスという状態にまで進んでしまうことがあります。
こうなると水も飲めないほど食欲不振が進行し、昏睡状態に陥り、最終的には命を落とす危険性出てきます。
糖尿病かも、と疑うような症状が現れたらすぐにかかりつけの病院に相談しましょう。
原因
すい臓で作られるホルモン「インスリン」は、細胞が血液中の糖をエネルギーに変換する代謝を助け、血糖値が高くなりすぎないように抑制する役目があります。
糖尿病はこのインスリンが不足したり、うまく機能しなくなったりすることで起こります。
インスリンの働きが十分でないと糖の代謝に異常が起こり、血中の糖分が上昇してしまうのです。
免疫異常などでインスリンの量が不足して起こる糖尿病をⅠ型といい、これは犬に多く見られます。
一方でインスリンの量自体は十分なのに、細胞がインスリンに対してうまく反応せず、結果的に糖をうまく利用できなくなる場合もあります。
こちらのパターンは糖尿病Ⅱ型と呼ばれ、猫に多く見られます。
Ⅱ型糖尿病になる原因には食べすぎ、肥満、運動不足などの生活習慣が大きく関係しているといわれています。
ちなみに人間はⅡ型糖尿病の場合がほとんどです。
糖尿病の治療費や治療方法について以下にまとめてみました。
これは一般的な治療例ですが、実際の料金は動物の種類や症状の重さ、治療方法によって異なります。
具体的な数字が知りたい場合は、かかりつけの動物病院に問い合わせてみましょう。
[一般的な治療モデル]
治療内容 | 運動療法、食事療法、インスリン投与 |
---|---|
治療費合計 | 約9000円~1万2千円 |
糖尿病の治療では、血糖を正常な値にコントロールすることが基本になります。
Ⅰ型糖尿病の場合は、インスリンの量が不足していることが問題ですので、注射でインスリンを投与します。
注射は自宅で1日1回~2回程度飼い主が行います。
インスリンの投与では、適切な量を間違えないことがとても重要になってきます。
インスリンを過剰摂取すると、低血糖状態になり、失神やけいれんを引き起こす危険性があります。
注射後急に弱った場合は低血糖の可能性が大きいので、はちみつなどをなめさせて対処します。
このような事態に備えるため、治療の際は動物病院で注射の注意点やいざというときの対処法をきちんと聞いておきましょう。
また治療では、注射に加え、食事療法でも血糖値をコントロールしていきます。
Ⅱ型糖尿病の場合は、食事療法や体重を適切に管理することが治療に繋がっていきます。
肥満のせいでインスリンが働きにくくなっている場合は、減量することで改善することもあります。
他にも血糖値を下げる薬やⅠ型同様にインスリンの投与を行う場合もあります。
糖尿病での通院回数は平均1年に10~13回程度となっており、頻繁に病院に通わなくてはなりません。
1回当たりの治療費も高いので、治療費の総額が心配ですね。こんな時に心強いのがペット保険です。
プランの内容にもよりますが、ペット保険ではおおむね治療費の5~7割を負担してくれます。
ペット保険に加入していれば飼い主の出費をぐっと抑えることができます。
ただし、糖尿病対策としてペット保険に加入する際には注意しなければならないことがあります。
ペット保険に加入する場合、申し込み時に病歴のチェックが行われるのが一般的です。
一度糖尿病にかかってしまうと、後からペット保険に加入しても補償対象外になってしまったり、そもそも保険に加入できなくなってしまったりすることがあります。
糖尿病は一度かかったことがあれば、ペット保険の契約ができない可能性が高い病気です。
既往病の扱いはペット保険会社によって対応が異なりますが、できるだけ健康なうちにペット保険への加入を検討することが大切です。
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愛猫の高齢期を迎える準備糖尿病の最たる予防は太りすぎないようにしっかり体重管理をすることです。
日常的に体重を測って、肥満になっていないかを確認しましょう。
太りすぎを防ぐには食事に配慮したり、定期的な運動習慣をつけてあげることが大切です。
食事の適正量は、年齢や食事の質にも左右されてきます。
子どもの頃と大人になってからでは必要なカロリー量も異なるので、ペットフードのパッケージで確認したり、動物病院で相談したりしてペットの現状に合わせた食事量を把握しておきましょう。
また、安価なペットフードの中には炭水化物を中心とした肥満になりやすいものも見られます。
毎日食べる食事だからこそ、良質なたんぱく質と脂質が含まれているペットフードを選んでください。
雌犬の場合、避妊手術が糖尿病の予防につながります。
避妊手術をした雌犬の方が避妊手術をしていない雌犬よりも糖尿病の発症率が低いというデータがあるのです。
ただし、避妊手術後は体重が増加しやすくなります。
糖尿病予防の為に避妊手術をして、肥満になってしまっては結局糖尿病のリスクは高いままです。
特に肥満になりやすい中年以降の避妊手術は肥満になりやすいので、よく注意してください。
糖尿病が補償対象になっているかどうかはペット保険によって変わります。
基本的には補償対象となっていることが多いですが、加入時はペット保険会社のサイトや資料をよく検討し、糖尿症について補償されていることを確認しましょう。
中には一度糖尿病を発症すると翌年はペット保険を更新できない、というようなパターンもあるので要注意です。
よく分からない時は、保険会社の窓口に問い合わせてみると安心です。
また、ペット保険の多くは健康食品、医薬部外品の料金をサポートしていません。
健康なペットの病気予防費用の場合も補償対象外です。
例えば糖尿症予防のために与えているサプリメントの費用などは、飼い主が自分で支払わなければなりません。
また治療中の療法食であっても医薬品でない場合は、補償対象外になります。
加えて糖尿病を発症してからあわててペット保険に加入しようとしても、保険金が支払われない場合がほとんどであることを覚えておきましょう。
補償可能となる期間は、保険会社によって様々です。
中には、保険料が払い込まれていない段階で発症した病気は補償対象外というものもあります。
ペット保険の基本は「ペット保険に加入してからの病気や怪我で、かつペット自身に症状が現れてから補償対象になる」というものです。
病気になったり怪我をしたりする前のほうが、ペット保険に加入するメリットが大きいのです。
保険金が必要になってから加入し、補償を受けるというのは基本的にできません。
もし現段階でペット保険への加入を検討している場合には、早めに手続きをするようにしましょう。
糖尿病やその他の病気に備えてペット保険を検討する方へ「ペット保険比較表」はこちら。ご契約の際は引受保険会社のパンフレット、webサイト等で商品資料をご確認の上、お申込みください。
また、重要事項等の説明もあわせてご確認くださるようお願い申し上げます。
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