13周年

猫の甲状腺機能亢進症は
ペット保険で補償対象?

猫の甲状腺機能亢進症

    目次

  1. 甲状腺機能亢進症ってどんな病気?
  2. 甲状腺機能亢進症の治療法・治療費
  3. 甲状腺機能亢進症の予防法
  4. 甲状腺機能亢進症はペット保険で補償されるか

甲状腺機能亢進症ってどんな病気?

甲状腺機能亢進症は、喉のあたりにある甲状腺の機能が異常を起こす病気で、高齢の猫がかかりやすいと言われています。

甲状腺は、体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するための器官です。

その甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるために体の代謝が亢進し、様々な症状を引き起こす病気が甲状腺機能亢進症です。

症状

甲状腺機能亢進症の症状としては、落ち着きがなくなったり攻撃的な行動を取ったりするようになります。

また、食欲が旺盛になるなど、一見すると発症が分かりにくいことが多く、「元気になった」と判断してしまうケースも少なくありません。

しかし、新陳代謝が増加するため、たくさん食べても体重が減ってしまったり、嘔吐や下痢、高血圧による心肥大や呼吸困難など深刻な症状を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

猫の目つきや毛艶が悪かったり、食欲が異常になるなどの症状が現れたら甲状腺機能亢進症の可能性を疑いましょう。

また、正常な甲状腺は外から触ることはできませんが、過形成によって肥大化した甲状腺は外から触ってわかることがあります。

原因

甲状腺機能亢進症の原因は、甲状腺が過形成や腫瘍化によって肥大し、甲状腺ホルモンを過剰分泌するためと言われています。

甲状腺が肥大化する要因は様々で、

遺伝的な要因や食事に含まれる成分、建築物の化学物質などがあげられます。

高齢の猫に発症しやすい病気なので、飼い主は日頃から猫の体調だけでなく生活環境にも気をつけましょう。

甲状腺機能亢進症の治療法・治療費

甲状腺機能亢進症の治療について、その治療費や治療方法について以下にまとめてみました。

具体的な治療費は症状の重さや病院によって金額が異なるため、詳細な金額が気になる場合は直接病院に問い合わせしてください。

[一般的な治療モデル]

治療内容 内服薬、療法食、甲状腺の切除
一回あたりの治療費 2000円〜10000円(症状によっては手術や入院が必要になり数万円の治療費がかかる場合もある)

甲状腺機能亢進症は一度発症すると薬によって完治することはなく、生涯付き合って行かなかければなりません。

そのため、投薬や療法食によって甲状腺ホルモンの分泌をコントロールすることが主な治療になります。

外科療法としては、甲状腺を切除する方法がありますが、その場合は甲状腺ホルモンが分泌されなくなるため、甲状腺ホルモンの内服が必要になります。

また、高齢の猫の多くは慢性腎臓病を患っています。

本来、正常な血流量であれば腎臓の機能障害が引き起こされるところを、甲状腺機能亢進症によって血流が増加し、腎臓の機能が維持されるといった現象が起こっている場合もあります。

この場合、甲状腺機能亢進症の治療を行い血流の量が正常になったために腎臓病の症状が現れるといった恐れがあり、どのように治療していくかを慎重に判断しなければなりません。

一般的には1回の通院で約2000円〜10000円の治療費がかかります。

症状が重く、手術や入院が必要な場合は一度に数万円の治療費が必要になる場合もあります。

ペット保険に加入していれば、5~7割は保険が負担をしてくれるので、飼い主としてはとても助かることでしょう。

万が一の時に、ペット保険はその力を発揮してくれます。

甲状腺機能亢進症は高齢の猫がかかりやすい病気で、一度発症すると生涯に渡って治療をし続けなければなりません。

また、一度かかってしまうと病歴が残り、後からペット保険に加入してもその病気は補償対象外になってしまったり、そもそも保険に加入できなくなってしまったりする場合もありますので、病気になる前からペット保険に加入することが重要です。

甲状腺機能亢進症の予防法

甲状腺機能亢進症のはっきりとした予防法はまだ見つかっていません。

しかし、健康診断などで発見することができるので、定期的な検診を受け、早期発見、早期治療を心がけましょう。

また、日頃から猫の体調や生活環境には注意し、目つきや毛艶が悪くなっていないか、食欲の異常はないかをチェックすることが大切です。

異常が見られた場合は速やかに動物病院に連れて行って診察を受けましょう。

甲状腺機能亢進症はペット保険で
補償される?

ペット保険会社によって異なりますが、甲状腺機能亢進症は補償対象となっている場合があります。

ですが、ペット保険会社または加入プランによっては補償対象外の場合もありますので、ペット保険の加入を検討される場合は必ずどの病気が補償対象かを確認してから加入することをお勧めします。

また、ペット保険は基本的には予防行為は保険の対象外となります。

例えば甲状腺機能亢進症になっていない段階で、健康診断を受けた場合は補償対象外となります。

さらに、既に甲状腺機能亢進症になってからペット保険に加入しても、補償の対象にはなりません。

ペット保険は基本的には「ペット保険に加入してからの病気や怪我で、かつペット自身に症状が現れてから補償対象になる」と考えましょう。

そのため、ペット保険は病気になったり怪我をしたりする前に早めに加入することが重要です。

ペット保険が必要になってから加入し補償を受けるというのは基本的にできないので、加入を検討している場合には早めに手続きをするようにしましょう。

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