アビシニアンに多い病気やケガは?

アビシニアンの写真

アビシニアンは、すらっと伸びた足と筋肉質で引き締まった身体、丸みのあるV字型の東部、アーモンド形の大きな瞳などが特徴的な猫種です。

高貴な雰囲気を感じさせる外見をしていますが、アクティブで好奇心旺盛、愛情深く優しい性格をしています。

現在アビシニアンを飼育している、あるいは飼育を検討しているという方は多いのではないでしょうか。

そして、猫を飼うときに考えなければいけないことの1つがペット保険に加入するかどうかです。

ここではアビシニアンに多い病気についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

アビシニアンの特徴・遺伝性疾患

猫は猫種によってそれぞれ特徴があり、なりやすい病気も異なります。
ここでは、アビシニアンの特徴と遺伝性疾患についてみていきましょう。

身体的特徴

まずは、アビシニアンの身体的特徴についてご紹介します。

身体的特徴や性格を理解したうえで飼育を行うことで、病気になるリスクを低減することができますよ。

肥満になりやすい

引き締まった身体が印象的なアビシニアンですが、肥満になりやすいという特徴があります。

肥満になると、人間と同様に多くの病気のリスクがあがります。特に糖尿病には要注意だといえるでしょう。

運動量が多い

アビシニアンでは、他の猫と比べても運動量が多い猫種です。

アクティブな性格で、家の中にいるときでも高いところに上りたがります。

そのため思わぬ事故が起こることもあるので、家の中は動き回っても安全な環境にしておく必要があるといえるでしょう。

遺伝性疾患

純血種は近親交配で生まれる個体が多いことから、遺伝性疾患を持っていることが少なくありません

ここでは、アビシニアンに多い遺伝性疾患をご紹介します。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

ピルビン酸キナーゼ欠損症は、赤血球がエネルギーを産生するときに必要なピルビン酸キナーゼという酵素が不足する病気です。

貧血の状態に身体が慣れてしまうと症状が出ないこともありますが、進行すると疲れやすくなる、体重が減る、食欲がなくなる、粘膜が白くなる、下痢をするなど、様々な症状が出てきます。

進行性網膜委縮症

進行性網膜委縮症は、眼球の内側にある網膜が変性して薄くなることによって視力が低下する病気です。

主な原因としては遺伝とタウリン不足があり、タウリン不足が原因の場合には不足分を補うことで症状を食い止めることが可能です。

ただし一度変性した網膜は復元できないため、子猫のうちからきちんとタウリンを摂取することが大切です。

杆体錐体異形成

杆体錐体異形成とは、網膜にある杆体と錐体が正常に形成されないことによって視覚に異常をきたす病気です。

光の反応や色の識別にかかわる器官の異常であるため、暗い場所で視力が低下する、色音違いが認識できないなどの症状が出ます。

この病気に対する根本的な治療法は確立されていないため、視力障害と付き合いながら生活していくことになります。

知覚過敏症

知覚過敏症は、瞳孔の拡大、自分自身への攻撃、理由なく鳴く、あらぬ方向を見つめるなどの症状が出る病気です。

「猫ぴきつき病」や「皮膚波打ち病」などの別名でも呼ばれており、原因ははっきりとは解明されていません。

先天的なてんかん、あるいは後天的なストレスと関連があると考えれられています。

アミロイドーシス

アミロイドーシスは、アミロイドという水に溶けないたんぱく質が細胞の隙間に沈着することが原因で起こる病気です。

具体的な症状としては、食欲がなくなる、体重が減る、元気がなくなるなどがあり、慢性腎不全ネフローゼ症候群になることもあります。

なお、腎臓にアミロイドが沈着した場合は腎アミロイドーシスと呼ばれます。

尿路細菌感染症

尿路細菌感染症は、尿路で細菌感染が起こることによって発症する病気です。

症状としては、頻繁におしっこをする、おしっこの量が少ない、血尿が出る、などがあります。免疫が低下しているときに発症しやすく、治療法は抗菌薬投与がメインとなります。

猫遺伝性腹膜炎(FIP)

猫遺伝性腹膜炎(FIP)とは、突然変異を起こした猫腸コロナウイルスによって引き起こされる病気です。

致死率の高い病気で、腹膜炎を特徴とする激しい症状が生じます。

現在は効果的な治療法は確立されておらず、二次感染を予防するために抗生物質の投与や免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与などが主な対処法になります。

マイコバクテリア症

マイコバクテリア症とは、真菌の一種であるマイコバクテリウムの感染が原因で起こる病気です。

症状としては、食欲不振、体重減少、喉の腫れ、よだれ、元気がない、などが挙げられます。

治療や投薬がメインであり、感染を防ぐために隔離入院が行われることもあります。

重症筋無力症

重症筋無力症とは、免疫異常によって神経から筋肉へ指令が上手く伝わらなくなり、筋肉をきちんと動かせなくなる病気です。

症状としては、疲れやすくぐったりする、食べ物が上手く呑み込めない、眠そうな顔をする、などがあります。

重症化すると、呼吸するのがやっとという状態になることもあります。

予防法はありませんが、症状が出たときに早めに受診することが重要です。

拡張型心筋症

拡張型心筋症は、心室の空洞部分が広がることによって収縮機能が低下する病気です。

症状には、運動を嫌がる、疲れやすくなる、呼吸困難、後ろ脚の麻痺などがあり、最悪の場合には死亡することもあります。

原因はタウリンの欠乏ですが、タウリン欠乏がなくても発症することもあります。

飼育時に気をつけたいポイント

愛猫が病気になったときに治療するのが大切なのはもちろんのことですが、普段から病気の予防を心掛けることはもっと重要です。

ここでは、アビシニアンを飼育するときに気を付けたいことについてご紹介します。

飼育時に気をつける事

まずは、アビシニアンを飼育するときの基本的な注意点についてみていきましょう。

スキンシップを取る

見た目のイメージによらず、アビシニアンは甘えん坊な性格をしています。

マッサージをしてあげる、おもちゃで遊んであげるなどして、しっかりとスキンシップを取りましょう。

定期的なブラッシングも、よいスキンシップになりますよ。

ストレスを発散させる

アビシニアンは神経質な一面があり、ストレスを溜めてしまうこともあります。

そして、ストレスは多くの病気のリスクを高めます

お留守番をさせた後にはたくさん遊んであげるなどして、ストレスを溜めさせないようにしてください。

多頭飼育が向かない場合も

社交性が高く人間とのコミュニケーションが好きなアビシニアンですが、他の猫と相性が悪い場合もあります。

性格によっては、多頭飼育にはあまり向かないといえるでしょう。

生活面の注意点

ここでは、運動量や食事などに関する注意点についてご紹介します。

フードを与えすぎない

アビシニアンは肥満になりやすい猫種でありながら、食いしん坊な個体が多いと言われています。

フードを与えすぎないようにし、しっかりと体重コントロールをすることが大切です。

穀物は猫の消化器官に負担をかけるため、グレインフリーのフードを選ぶといいでしょう。

運動できる環境を作る

アビシニアンはもともと運動量の多い猫種のため、運動量が不足するとストレスを溜めてしまいます。

また、肥満防止のためにも適度な運動は欠かせません。

家の中にキャットタワーを設置するなどして、運動できる環境を整えてあげましょう。

かかりやすい病気・ケガ・治療費用

ここでは、アビシニアンがかかりやすい病気と主な症状、治療費用の目安についてまとめました。

かかりやすい病気 主な症状 治療費用
糖尿病 ・水を飲む量の増加
・おしっこの量の増加
・毛艶が悪くなる
・痩せる
35,000円
皮膚炎 ・皮膚の乾燥
・フケ
・皮膚の赤み
・皮膚のかゆみ
・湿疹
・脱毛
7,000円

年齢別の注意点

なりやすい病気は、年齢によってもことなります。

愛猫の年齢でどのような病気になりやすいのかを把握しておくと、正しい対策が取りやすいといえるでしょう。

子猫~成猫

子猫から成猫のうちにかかりやすい疾患としては、ピルビン酸キナーゼ欠損症進行性網膜委縮などが挙げられます。

また、皮膚炎も要注意。

もともと皮膚が弱い場合や免疫力が低下している場合、怪我をして皮膚のバリア機能が落ちている場合などは、皮膚炎が起きやすくなります。

湿疹や脱毛などの症状が見られたら、すぐに獣医を受診しましょう。

成猫~

糖尿病のリスクは、高齢になるほど上がります。高齢になってから対策を始めるのではなく、子猫のうちから健康的な生活を続けることを心掛けましょう。

またアビシニアンに限らず、猫は高齢になると慢性腎臓病のリスクが高くなります。

腎臓に負担をかけないように、水をたくさん飲ませるようにしてください。

保険の選び方

ここでご紹介したように、アビシニアンは様々な病気になるリスクを抱えており、治療することになった場合にはかなりの費用がかかります。しかし、ペット保険に加入していれば万が一のときも安心です。ここでは、ペット保険を選ぶときのポイントをご紹介します。

保険選びのポイント

ペット保険を選ぶときにまず重視したいのは、補償内容です。

猫種や年齢、現在の健康状態などによって、かかりやすい病気やリスクの高さは異なります。

愛猫がどのような病気になりやすいかを把握したうえで、それらの病気をカバーしているペット保険を選ぶといいでしょう。

また、優先順位をはっきりさせておくことも大切です。

ペット保険には色々な種類があり、それぞれ補償範囲や補償割合、保険料、更新年齢の制限、支払限度日数、特約、付帯サービスなどが異なります。

始めに優先順位をはっきりさせたうえで各ペット保険を比較し、どれに加入するかを決めるようにしてください。

保険料、補償内容の比較表

取扱い保険会社・少額短期保険業者一覧

アイペット
アイペット損保
FPC
FPC
SBIプリズム少短
SBIプリズム少短
ペットメディカルサポート
ペットメディカルサポート
au損保
au損保
アニコム損保
アニコム損保
アクサダイレクト
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日本ペット少額短期保険
日本ペット
ペット&ファミリー損保
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楽天損害保険
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SBIいきいき少短

リトルファミリー少額短期保険
イーペット
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取扱代理店
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本社:〒212-0052 神奈川県川崎市幸区古市場1-15
  • 【SBIプリズム少額短期保険株式会社】JACAP202300041
  • 【アイペット損害保険株式会社】募2209-223(23.08)
  • 【株式会社FPC】FPC-EL-HO
  • 【ペットメディカルサポート株式会社】20110701-2-001-2
  • 【ペット&ファミリー損害保険株式会社】PF-D-017 190401
  • 【アニコム損害保険株式会社】W1911-0067(代理店は保険契約の締結の媒介を行います)
  • 【アクサ損害保険株式会社】PET0231-122-0222
  • 【楽天損害保険株式会社】R232203420
  • 【日本ペット少額短期保険】承認番号:018-044(190326)
  • 【au損害保険株式会社】募集文書番号 B16C310686(1703)
  • 【SBIいきいき少額短期保険株式会社】B2-19-C-0472(2019.11)
  • 【リトルファミリー少額短期保険株式会社】(2022年8月承認)2022-087