ペットの飼い方として、ペットショップから迎え入れるケースが大半ですが、中には保護犬や保護猫を飼っている飼い主さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、保護犬や保護猫は迎え入れた日などは分かっても正確な生年月日が分からないことがほとんどです。
万が一の備えとしてペット保険に加入したいけど、そもそもペットの年齢が分からない場合でも加入できるものなのでしょうか?
年齢によって保険料が変動しやすいイメージがあるので、不安に思う方もいるのではないでしょうか?
今回は、保護猫を育てることに決めた飼い主さん向けに「保護猫でもペット保険に入れるのか?」を詳しく解説していきます。
結論、保護猫であってもペット保険に加入することができます。
生年月日が分からない場合には、動物病院で年齢を推定してもらうことができます。
ただ、この推定年齢は正確ではなく生まれた年や月までは分かったとしても日にちまで詳しく知ることは当然不可能です。
生まれた年と月までが推定できた場合は、通常その月の「1日」を推定生日とします。
(2021年7月を推定された場合は、「2021年7月1日」が推定生年月日とされる場合が多いです。)
これはペット保険加入の申込には生年月日を記入する欄があるため、このように表記する必要があります。
あくまでも「ペット保険加入のための推定年齢」になるため、同じ歳の猫がかかる可能性が低い病気にかかってしまうことも十分に考えられます。
そのため、年齢が推定されたからといって安心するのではなく後でご紹介する「猫がかかりやすい病気」などの知識も持っていることが前提となります。
また、保護猫で年齢が推定されたとしても新規加入年齢がペット保険の対象になっていないと保険に加入することができません。
そのため年齢がわからない保護猫を飼い始めた人は特に、早めにペット保険の加入をおすすめします。
時間が経ったときに加入しようとしてもできない場合があります。
ペット保険を比較する
健康状態や病歴
保護猫を飼い始めたら、ペット保険の加入を検討することをおすすめします。
ペットショップから迎え入れた猫の場合は、ペットショップ側で健康状態などが記録してあります。
しかしながら、保護猫はいつどこで生まれたかも分かりません。
過去にどんな病気をしているのかも分からないため、飼い始めた時から慎重に健康状態のチェックが必要です。
もし、飼い始めてからペット保険加入までの間に病気をしてしまったとき場合も、その様子や病歴を記録として残しておくことが大切です。
ペット保険に加入するしないに限らず、ペットの健康状態を観察することはとても重要なことです。
予防接種
ペットを飼う際には、予防接種は必ず済ませましょう。
動物特有の病気の可能性もあることはもちろん、病気にかかっても人間のように言葉を話すわけではないので、体調が悪いことを飼い主に訴えることができません。
少しでも、「病気にかかる可能性を抑える最善の方法」として予防接種は必須です。
もし「捨て猫を拾った」などの場合は、いち早く動物病院で診てもらいましょう。
「動物保護団体」から引き取ったなどの場合は、予防接種の有無を確認してください。
もしまだ予防接種をしてない場合も早めに動物病院で予防接種をしてもらいましょう。
また、予防接種もペット保険加入後に行えば補償対象になるのでは?と考える方も一定数いますが、予防接種など「予防」に関わるものはペット保険の補償対象外となるので、いつ行なっても金額は変わりません。
そのため、早めに予防接種を行うことが必要です。
※捨て猫や野良猫を飼うことになった場合は、その猫が「迷い猫」かどうかを確認する必要があります。
どこかから脱走してしまった猫の場合があるので、保健所や警察署にまずは連絡して、迷い猫かどうかの判断をします。
予期せぬタイミングで大きな出費に
ペットを飼うことには、相当な覚悟と責任が伴います。
人間も同様ですが、いつ病気や怪我をするかは本人であっても予測できません。
特にペットの場合は、言葉を交わすことができないため、見ていない間に怪我をしてしまっている可能性もあります。
保護猫の場合は特に正確な過去の情報が分からないため、飼う際には不安が大きいです。
もし、病気や怪我をしてしまい手術が必要となった場合は、想像しているよりはるかに高額な医療費を支払うこととなります。
一気に数十万円の治療費を払う可能性もあるので、これだけでもペット保険の加入が必要なことは明白です。
「そんな高額払えない」という理由で、治療を先延ばしにしたりするともっと大変なことになります。
そうならないためにも、日頃から備えておくことが必要になってきます。
大切な猫の治療の幅が広がる
病気や怪我を起こしてしまった際に動物病院に行き、獣医さんに診てもらった時に複数の治療法を提案される場合があります。
ただ、治療費のことを考えて安い治療を選択せざるを得ない場合もあります。
安い治療というのは、当然高い治療に比べて精度が劣る場合もあり再発する可能性や治りが遅くなってしまうこともあります。
しかし、ペット保険に加入していることを動物病院側にも伝えることによって、高度な治療法を気を使うことなく提案してくれます。
大切な猫のことを考えるのであれば、より負担がかからない治療をしてあげたいと思うのが飼い主であれば当然です。
ペット保険に入っていれば、高額な治療でも受けさせてあげることができます。
治療の幅を広げるためにもペット保険に加入することが猫のためにも、飼い主のためにもなります。
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慢性腎臓病 60,000円〜
消化器疾患 100,000円〜
皮膚炎 8,000円
頻尿器 7,000円〜
点滴での水分補給 3,000円〜
歯肉炎の注射 15,000円〜
猫を飼うことが初めての人は、治療費の高さに驚くかもしれません。
人間では健康保険で3割負担になりますが、動物の場合保険に加入していないと全額負担となります。
上記の価格はあくまでも目安ですが、手術が必要になった場合はこれに何倍もの金額が必要になります。
ペット保険によっては、治療費の全額を負担してくれる保険もあります。
想像しているよりも治療費は高いので、急な大きな出費を抑えたい場合は、ペット保険という存在は飼い主にとっても安心材料になります。
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保護猫であってもペット保険の加入が可能ということはご理解いただけましたでしょうか。
動物病院で年齢を推定してもらうことによって、加入することができます。
ペット保険加入のためだけでなく、より近い生年月日が分かることはとても嬉しいことです。
迎え入れた日を誕生日として祝うこともありますが、より生年月日に近い日にお祝いしてあげたいものですよね。
ペット保険は、安心感を得るだけでなくペットの治療のためにも大切なものです。
お金が理由で負担をかけさせてしまうことは、避けたいと当然感じることです。
猫のためにもペット保険加入を検討してみてください。
ペット保険加入のためだけでなくても、愛する猫の年齢を推定してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか?
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