猫1匹だけでお留守番していたら寂しがるかも…猫がたくさんいれば猫同士も仲良くして幸せなのかと考える方も多いかと思います。
また、愛くるしい猫たちがじゃれあう様子を見られるのは私達にとっても癒されますし、猫好きにはたまらないですよね。
また猫の多頭飼いをしている方は年々増加しており、いまでは猫を飼っている人の3人に1人は多頭飼いをしています。
猫は、本来単独行動を好む生物だと知られていて、縄張りの意識がとても強いです。
飼っている猫が他の猫が入ったときに仲良くやっていけないと、ストレスになってしまいますので、飼っている猫が集団生活に適しているかどうか見極める必要があります。
この記事をまとめると
猫は基本的に単独行動を好むため、1匹飼いでも十分に幸せになれる。
多頭飼いの場合は、猫同士で遊んだり、ケンカしたりすることで、運動量や社会性を向上させることができる。
ただし、多頭飼いは相性や環境が重要であり、無理に飼うとストレスの原因となる。
ポイントは以下の3つ。
- 猫は単独行動を好む
- 多頭飼いは運動量や社会性を向上させられる
- 相性や環境が重要
要約
猫は基本的に単独行動を好むため、1匹飼いでも十分に幸せになれる。しかし、多頭飼いの場合は、猫同士の遊びやケンカを通して、運動量や社会性を向上させることができる。
ただし、相性や環境が重要であり、無理に飼うとストレスの原因となる。
飼い主側としては、出かける時に猫1匹だけでお留守番させるのは寂しくさせてしまうことだと思う方も多いですが、実は本来猫は単独行動を好む生物なのでひとりの時間は苦ではなく、寂しくもないようです。
むしろ、1匹でいる時間が必要なくらいなのでその点は気にしなくて大丈夫です。
では、多頭飼いにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
運動量UPで肥満になりにくい
多頭飼いの大きなメリットとしては、猫の運動量が増えることにあります。
猫は本来、屋外で過ごす野生の動物です。そのため室内で飼うとどうしても運動量は理想より少なくなってしまいます。
それを解消できるのが多頭飼いです。
1匹で遊び回るのにも限界がありますが、多頭飼いであれば追いかけっこや戯れあいで、四六時中遊び回れます。
運動不足で肥満になるとあらゆる病気になりやすくなってしまいますので、運動不足解消は多頭飼いの魅力の一つです。
しかし、性格が穏やかな子を新たに迎え入れるとお互いに遊ばず、お留守番中に揃って昼寝タイムになってしまいますので、活発な猫と穏やかな猫はタイプによって注意が必要です。
猫が戯れ合っているところに癒される
これは飼い主側のメリットですが、多頭飼いすると猫同士で仲良く戯れ合ったり運動会を開いていたりなど、様々なシーンを目にすることができます。
一緒に昼寝をしているところなどが見ることができるので飼い主は癒されることができます。
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相性が悪いとケンカが多発
猫の多頭飼いでは相性が今後の生活を左右させます。
相性が悪いとその後仲良くなることは難しく、ストレスが続く生活をしなくてはなりません。
最初はケンカをすることはありますが、どんな手段をとっても仲良くならない場合などは無理させないようにしてください。
お互いにストレスになる生活はトラブルが絶えません。
災害時の避難がしにくくなる
1匹を飼う時に比べて、多頭飼いは災害時に避難する際、時間と手間がかかります。
1匹だけ抱えて逃げられる状況でも複数いるとそれが難しくなります。
そのため、多頭飼いする際は避難経路の確認や万が一の時にスムーズに避難できるように考えておくことが大切です。
猫を危険な目に合わせてしまうことだけでなく、飼い主さんも避難に遅れてしまうこともあります。
多頭飼いをされている方の場合、普段の食事やワクチン接種などのほかに、病気になったり、ケンカをしてケガをしてしまった際の治療費も頭数分かかります。
ペット保険は、そんな万が一の病気やケガの治療費の備えとなります。
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健康チェック
新しく入ってくる猫と先住猫、両者とも健康チェックが必要です。
どちらかが病気をもっている時には、他の猫に移してしまうこともあります。
感染症などにかかってしまっている場合は、完治するまで多頭飼いは避けましょう。
病気している時に多頭飼いによるストレスを与えてしまうと、病気が余計にひどくなってしまうこともあるので、特に注意が必要です。
高低差のある環境づくり
猫は高いところや狭いところ、自由気ままに移動できる環境などを好みます。
使用できる段数が多ければ多いほど、猫は広くスペースを使うことができるので、上手く高低差を家の中で作れないという方は、キャットタワーなどを購入しておくことをおすすめします。
先住猫も新しい猫もお互いにリラックスできる環境づくりが大切です。
トイレの数を増やす
猫は綺麗好きなのでトイレが汚れていることはとてもストレスになります。
トイレの数は「猫の数+1」が良いとされていますので、新たに迎え入れる猫の数に合わせて準備しましょう。
トイレが汚い状態が続くなどの原因で、猫はトイレを我慢してしまいます。
トイレをずっと我慢していると尿路結石などの病気になりやすくなります。
清潔な状態にするとストレスもなくなり、安心してトイレができます。
ごはんの場所を考える
仲良く一緒のごはんを食べている光景は可愛いですが、最初は一緒の場所にごはんを置かないように注意しましょう。
ごはんの横取りによって栄養が偏ってしまったり、トラブルの原因になります。
また、年齢が違う場合は特に注意が必要です。
猫のごはんは、年齢によって別々で売られています。
高齢の猫が子猫用のごはんを食べてしまったら、体調を崩してしまうかもしれません。
飼い主さんも同じ場所にごはんをあげようとすると無意識にお互いのごはんを間違って与えてしまうかもしれないので、なるべく別々の場所にしてあげましょう。
最初は別の部屋でごはんを食べさせる、もしくは高さが違う場所に置くなどの工夫をしてみてください。
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お互いの匂いに慣れさせる
まず、新しい猫が来る前に前もってそれぞれの猫のにおいに慣れさせると良いでしょう。
双方のにおいがついたタオルをそれぞれに渡しておくことで、対面時のストレスを緩和することができ、仲良くなるまでの時間も短縮できます。
ケージ越しに対面させる
新しい猫を初めて対面させるときは、ケージ越しの対面にしましょう。
先住猫は自分のテリトリーを侵害しに来たと思い、威嚇をするかもしれません。
最初のうちはケージ越しで猫同士慣れさせること、また、先住猫の様子をしっかり観察することが大切です。
ある程度時間がたち、新しい猫をケージから出す場合も、しばらくは飼い主さんの目の届く範囲で行いましょう。
飼い主さんが目を離したすきにケンカになるかもしれません。
先住猫は、自分の居場所を新しい猫に奪われたと思ったり、飼い主からの愛情が新しい猫に注がれることに嫉妬をしてストレスを感じることがあります。
ストレスから病気を発症することもあるため注意が必要です。
新しい猫を迎えると、関心が向いてしまいますが、新しい猫が来てもバランスよく愛情を注ぎ、先住猫を安心させてあげましょう。
留守にする場合もケージに入れて様子を見る
もし家を留守にするときは、ケージから出しても大丈夫と思っていても2週間ほどはケージに入れて留守にする方がいいでしょう。
飼い主さんがいなくなった時にケンカをしようとしているかもしれません。
1匹が他の猫を怖がっている場合は、唯一守ってくれる存在が飼い主さんなので、飼い主さんがいない時に襲われたら余計に危ないです。
先住猫に気を配る
新しく迎え入れる猫に気を配るのも当然ですが、先住猫にも気を配る必要があります。
先住猫にとっては、自分の縄張りに勝手に進入されているので、ストレスがないはずがありません。
新しく猫が増えたことによって生活の仕方が変わってしまうことは仕方ありませんが、ごはんの場所やトイレの場所など、できるだけ動かさずに元の生活を残すようにしてあげてください。
そのストレスから新しい猫への意地悪などをすることがあります。
「自分の生活が壊された原因はこの猫だ」と攻撃をさせないためにも、先住猫にストレスを極力与えないように気をつけましょう。
先住猫が高齢の場合は、環境の変化がストレスになりやすく、病気を引き起こしてしまうこともあります。
いままでよりも目を配ることが大切になります。
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多頭飼いは猫にとって良いことではない
猫は本来、単独行動を好む野生の動物なので室内で複数の猫と暮らすことは本能的にあまりよくありません。
仲良く一緒に暮らせる猫も中にはいますが、基本的には縄張り意識が強いので多少のストレスにはなっています。
猫は1匹でいることは寂しいことではなく、至って普通のことなので「1匹だけじゃ寂しそうだからもう1匹飼う」という動機で多頭飼いをし始めることは間違いです。
責任が大きくなる
多頭飼いは1匹のときに比べると飼育費も倍以上になります。費用面でもしっかり考えなくてはなりません。
また、猫の医療費は想像をはるかに超えてくるほど高額になることが少なくありません。
同時に病気にかかってしまうと一気に100万円ほどかかってしまう時もあるので対策をしてから多頭飼いを始めることをおすすめします。
「お金が払えないから治療を諦める」ということにならないように、責任感を十分に持って飼育することが大切です。
また、特定の猫だけ手を掛けることはせずにブラッシングなども平等にしてあげなくてはなりません。
数が増えたからという理由でお世話を疎かにすることはないようにしましょう。
猫同士の相性について
人間も他の人と仲良くしていけるかは性格や子どもの頃の環境等に依存しますが、猫も同じです。
猫は生後2~7週目は「社会化期」といわれ、他の猫や人間、犬などの他の人間との接触により、周囲の環境など、さまざまなものに対する適応能力を身につけ、社会性が定着しやすいと言われています。
しかし、社会性が定着した後も、単独で生活していた猫は社会性は失われていく傾向にあります。
飼い猫を他の猫や人間と接触をさせて慣れさせ、他の猫と仲良くしているのか確認したり、社会性を身につけさせる必要があるのか判断しましょう。
集団生活の中ではやはり猫同士の相性というものが出てきますので、対面してみないとわからないものです。
年齢については同じくらいの方が遊びの傾向が似てくるので、仲良くなれる確率も高まります。
子猫のうちから一緒に過ごしていくと最初は仲が悪くても、改善されて相性がよくなっていくことも多いです。
また、最初から家の中で同じような環境で過ごせば、兄弟のように共に生活する事が多いです。
はじめから飼うのであれば、年齢が近い猫を選ぶことをおすすめします。
子猫×子猫
一番多頭飼いしやすい相性になることが多い組み合わせです。
環境に順応できる年齢なのでお互いに一緒に生活することが当然だという認識で育ってくれますので、トラブルが少なく仲良くなりやすいです。
しかし子猫期は体調面も不安定なので、特に病気や怪我に注意しなくてはなりません。
またその注意の対象が複数になるので飼い主さんの責任が大きくなります。
成猫(オス)×成猫(メス)
お互いに縄張り争いやパートナーの奪い合いが起きないので、比較的仲良くなれる相性になります。
しかしながら、繁殖期には大きな声を出したりなど様々な注意が必要です。
もし子供を望まない場合は、去勢手術を済ませてから多頭飼いすることが必要です。
猫の繁殖能力は凄まじく、1匹で年間50匹も産むことができます。
気づかないうちに妊娠していたということが起きないように注意してください。
親猫×子供猫
いうまでもなく相性は良いです。血縁関係のある親子はケンカも少なく攻撃の恐れがありません。
良好な関係性を築くことができます。
成猫(オス)×成猫(オス)
注意が必要な組み合わせです。
オスは特に縄張り意識が強く、テリトリーを奪ってケンカが絶えない場合が多いです。
メス猫を奪い合う習性があるので、去勢手術をしていないオス猫同士が一緒にいるとケンカになります。
あまりおすすめしない組み合わせです。
ケンカは決着が着くまで止めない
猫同士でケンカが起きた場合、むやみに止めに入ることはやめましょう。
猫のケンカは確かに素早く激しいので止めに入ったほうが良い気もしますが、決着がつかないといつまでもケンカを繰り返します。
ストレスの残るケンカをしてしまうので、コミュニケーションの一環だということを理解して優劣が着くまでは優しく見守りましょう。
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猫の多頭飼いは飼い主さんの準備・心構えが大切です。
基本的に猫の気持ちを考えると、多頭飼いはデメリットの方が大きいです。
猫は犬とは違い、新しく来る子を仲間だと思うのに時間がかかります。
縄張りを荒らしに来たやつだとしか最初は認識しないので多頭飼いは先住猫への気配りを怠らないようにしてください。
多頭飼いを始める前に飼い猫が集団生活に適応できるのか、新しい猫との相性についてなど、多頭飼いをするときのポイントをおさえておきましょう。
また多頭飼いはその分猫に関する医療費も増えます。
万が一、同じタイミングで病気や怪我をしてしまったときには医療費も倍になります。
手術が必要な際には両方合わせて100万円にもなる場合があります。
「お金がないから治療しない」という無責任なことにならないように、備えとしてペット保険の加入をおすすめします。
特に子猫を多頭飼いする際には、早ければ早いほど保険の効果はありますし、成猫になってから入ろうとすると既に入ることができなかったりします。
多頭飼いを始めようとしている方は、この際にペット保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
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